今、仕事でいちばん成功しようとしているのは女性なんですよ。結婚や出産で
キャリアの岐路に立たされて、その都度、仕事と両天秤に掛けざるを得なかった
12年前に比べて、社会が女性に適応しつつあるんです。仕事をする時間や空間
に囚われない「フリーエージェント」と呼ばれる仕事スタイルをご存知でしょうか?
アメリカの職業人口の約4分の1が採用しているこのスタイルは、結婚しながら
子育てしながら、仕事に従事したいという女性にピッタリです。今ある人材派遣の
システムも、仕事がないからとアルバイト感覚で登録するのではなく、本来自分の
都合の良い時間帯に、自分の能力を活かす事のできる仕事の場を提供してくれ
るものです。その意味においては、フリーエージェントに近いシステムといえるかも
しれませんね。このような流れは、終身雇用制度を良しとしてきた男性達にとって、
まだまだ馴染みづらいスタイルのようです。男性達が適応しきっていない今こそ、
女性にとってはチャンス! しかし、これには1つ、大きな落とし穴があります。
それは「勝ち組み」「負け組み」がハッキリしてしまう事。社会ニーズに対して、
相応の能力がなければ、「フリーエージェント」として仕事を続ける事は難しいと
いえます。まさに、実力社会なのです。黙っていれば、仕事が向こうからやって
きた時代が終わりを告げた今、毎日同じような仕事の繰り返しにつまらないなどと
言っている場合ではありません。自分は何がしたいのか? 何に適しているのか?
自分の仕事に対する方向性をいち早く見つけ、その目標に向かってどんどん進み、
是非「勝ち組み」になって下さい。企業もまた、そういう自立した人材を求めて
います。もはや、与えられた仕事をこなすだけの人材は、必要とされていません。
仕事を自ら生み出して、利益に繋げていく人を必要としているのです。そのため
企業が求めるからではなく、自ら必要を感じて、資格スクールに通う人も増えて
きました。それは、出世など目に見える外形的な成長のための「キャリアアップ」
ではなく、今や人々は、自分の能力を活かして、いかに自分らしさを仕事で表現
できるようになるかという、内面的な充実や満足を意味する「キャリアブランシャル」
の重要性に気づき始めました。自由と厳しさが表裏をなす現代。社会に果たす役割
の中で、自分の適正を十分に発揮して、文字通り「世界に一つだけの花」を咲かせ
てほしいものです。
/山本 正樹(経営コンサルタント、株式会社理想経営 代表取締役)
♪昨夜のお初:アーノルドパーマー 上がアイスティーで下がレモネード。なかなかの美味。オー・バカナルのカスタードパイは激ウマ。損はさせまへん。