紙の上で、左下から右上に向けて、まっすぐな直線を書いてみる。日々努力をしていれば、
そのようなラインを描いて成長するものだと、20代の頃は思っていた。知識も技術も、それ
から地位も給料も。ところが実際、人生のフタを開けてみると、全くそれとは違うラインを
描くことに気づく。昨日も今日も、全く変化のないような人生が続いたかと思えば、ある時
突然、ふとした出会いやきっかけから、ポン!と「見た目」の成長が起こる。上向きの転機
が訪れるのである。また、しばらく変わらない人生を過ごしているうちに、“ポン!”が起こる。
何度となく“ポン!”が訪れ、気がついた時には、ずいぶん成長した自分に気づく事になる。
しかしながら、この“ポン!”誰にでも起こるというものではない。実は、成長には「見た目」
の成長と「中身」の成長というのがあって、「中身」の成長に合わせて“ポン!”が起こる事に
なっている。「中身」の成長を継続実現させるためには、少々のやる気と粘り強さが必要だ。
「中身」には、地位も名誉もお金も付いてこないからだ。結局“ポン!”が起こるまで、辛抱
強く待てなくなるのだ。しかも「中身」は、始めのうちはなかなか変わらない。つまり、「中身」
も「見た目」も変わらない毎日が続く。「中身」の成長も、右上に向かってまっすぐという訳に
はいかないのだ。その成長は、始めは鈍い。難しい本を始めて、紐解くくらいに鈍い。しかし、
しばらく我慢をしながら、学習経験を積んでいくと、不思議な事にその成長度合いは、徐々に
加速し始める。成長前の10%アップと成長後の10%アップは、その絶対量でいうと、ずいぶん
違うものなのだ。「中身」の成長努力は重要である。複利で築き上げる自分である。人生は、
後になれば後になるほど、その「見た目」の成長度合いの差が、顕著に現れる。「中身」の
成長度合いに、どんどん差が現れてるからである。大きく成長した人は、大きな“ポン!”
を受け入れる。成長しない人には“ポン!”は訪れない。他人に起こった偶然のチャンスを
羨んでいる人はいないだろうか? その偶然は、実は必然に起こった“ポン!”なのである。
/山本 正樹(経営コンサルタント・株式会社 理想経営代表)
♪今日の親バカ♪ ココロのお休み処“空庵”が3才になりました(号泣)。いつも応援どうもありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね。