マヤ暦があるのは知っていたが、アイヌ暦というものがあるのは知らなかった。
アイヌ民族は、かつて文字を持たない民族だった。しかし、彼らの表現能力は、
実に素晴らしいのだ! 口で伝えられてきた彼らの神話や英雄叙事詩は、美しい
ストーリーと表現で満ち溢れている。特に、雄大な自然を謳い上げた時は、彼ら
の表現能力は、いっそう輝きを増す。そして、彼らの暦は、そういった能力が
いかんなく発揮されたものらしい。彼らは「イノミチュプ」という暦を持って
いたが、月の名前を見ても、「鳥が出て来て囀る(さえずる)月」「ハマナスを
取る月」「松明で魚を獲る月」「木の葉の落ちる月」「海の凍る月」等、詩情に
溢れた名前がズラリと並んでいる。ネイティブ・アメリカン(←この言い方が
正しい。インディアンという呼び名は差別用語なのだ)は、10頭の熊や空を
駈ける鷹、狼と踊る男etc. 男性なら強そうで、且つ詩的な名前が多い。
やはりアイヌ民族との共通項を感じる。また、こんな「自然暦」だからと
いって、アイヌ暦が大雑把だとは思わない方がイイ。詩的なアイヌ暦は、
意外に科学的でもあるらしいよ。その証拠に、こんな月がある。「後戻りす
る月」。ンっ? それって何? 実はコレ、2004年にやって来るLeap Year、
「閏年」のコトなのだ! オリンピックの年はそうなんだよね。それに
しても、デパートとかで「アイヌ暦」って見た事ないよね。こんなに美しい
月の名前を復活させても良いと思うのは、右翼チック未空だけか(笑)?
♪今日の非常謝謝 師匠の紹介でお会いした70才になるオヤジと話し込む。帰り際、来年の干支おぴゃるのカワイイ黄色い財布をもらっちゃった♪