「長期の目標は見るな! 目の前だけを見よう!」「えっ? 何で?」と思った人も多いでしょう。
目標というものは、長期目標と中期目標、そして短気目標を立てなさいと、一般的には言われ
ます。確かに、夢の実現・目標の達成には、長期・中期・短期の目標が必要です。しかし、普通
の人は、このような計画の立て方では、挫折してしまうのです。なぜなら、凡人の場合は何をする
にも、ゆっくりとしか進化向上していかないからです。例えば、起業をして経営者としての成功を
夢見る。しかし、現状は貯金すら満足にない状態。「よし、貯金を始めよう。目標は300万円。
えーと今、貯金が50万円だから、あと250万か。月々5万円貯めたとして、4年後には300万円
貯まるな。よし、やるぞーっ!」 しかし、ある日ふと思います。「300万円貯まるまで、後3年か。
長いよなぁ。成功を手にするまでは、まだまだ道は長いぞ。商品の販売方法や従業員の雇用、
人脈の開拓、色んな事を考えておかないといけないな。やる事はいっぱいあるぞ。それにしても、
毎月5万円を貯金するのは、一人暮らしではキツいなぁ。後3年、こんなに質素な生活をして、
起業がうまくいかなかったら、何だかバカみたいだ」。そしてある日、友人からスキーに誘わ
れます。「後2年6ヶ月も、こんな生活はできない。たまにスキーに行くくらいは、イイだろう」。
コレが運の尽き。質素生活は雪崩の如く崩れ去り、毎月の貯金も4万円、3万円、2万円と減る
一方。「これじゃあ、一体いつになったら、俺は起業できるんだ? やっぱり俺にはムリか・・・」。
あえなく挫折。こんなパターンの人を、私は多く知っています。こういった事を防ぐには、目の前
の事だけを、一つ一つ片づけていくような考えに変えてしまう事です。例えば、私は学生時代、
長距離走が得意でした。そのために、駅伝大会やマラソン大会に選手として、引っ張り出され
ていました。しかし、長距離走が得意といっても、専門ではないので、走っている時は苦しい訳
です。そんな時、私は「前を見るからツラくなる。足元を見て、走ってみよう」と考えました。
交互に繰り出される自分の足先だけを見て、走っていました。何だか、楽になったような気が
しましたが、よく考えれば、とても危険な事に気がつき、今度は「あそこのタバコ屋までは
頑張ろう!」。それが過ぎれば、今度は「あそこのスーパーまでは頑張ろう!」。このように
して走っていました。こうする事で、不思議と頑張れました。だから、月々5万円貯めるなら、
私であれば、毎日「1,670円」を貯める事に専念します。ひたすら毎日「1,670円」を貯金箱に
貯めていくという方法です。1,670円×30日=50,100円 50,100円×12ヶ月=601,200円
601,200円×4年=2,404,800円 「起業家として成功する」という目標は、一旦忘れるというか、
心の中にしまい込んでしまいます。そして、日々の目標のみを達成すべく頑張ります。どんな
に大きな事も、細かく砕いていけば、ほんの些細な事から成り立っているのです。その些細な
所だけを見て、それを潰す事に全霊を傾けていけば、凡人でも大きな事を達成できるのでは
ないでしょうか? メジャーリーグのマリナーズで活躍するイチローは、学校から帰って来たら、
毎日、バッティングセンターに通った小学生時代があるから、今があるのです。あなたもバッ
ティングセンターに行く事から始めましょう。いや、バットを買うところから始めましょう。
その先はるかには、メジャーリーグがあるかもしれません。
/加川 逸芳
♪今日の思い出したお初:辛口コーヒーFire♪ 確かに後味はスッキリしてるなぁ。でも、辛口コーヒーっていう意外性のキャッチコピー勝ちって感じ。