2003 年 11 月 2 日 のアーカイブ

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あの頃

2003 年 11 月 2 日

私がダリの事を書いたら、やはりダリの絵が大好きで、画集も持っているという方から

Mailを頂いた。かなり昔、ダリのデザインの宝飾展に行った事があるとか。私は逃しちゃ

ったんだよなぁ(泣)。「SMの緊縛絵図にも興味があり、やはり昔、画集を持ってました。

耽美的な世界は、いずれも我が趣味であります」。そっか。私はSMの画集は持ってないん

だけど(笑)。昔、本屋でバイトしていた時、SM作家で有名な団鬼六の小説が売れていた。

「花と蛇」シリーズというのが有名で、表紙からしてモロSM(笑)。その他の作品も平積み

されてるから、それだけ売れる証拠だ。とにかくタイトルがスゴくて、インパクトがあった

んだよね。「生贄夫人・縛る」「柔肌地獄」「人妻調教」etc. モーいかにもって感じで

しょ(笑)。似たようなタイトルの新刊が出る度、これまた売れるのもオドロキだった。

そんなに内容が違うのかなぁ。確か彼は、奥さんを弟子か何かに寝取られて、離婚して

るんだよね。ぬわんと団鬼六ファンクラブまであるのだ。女性ファンも多いらしい。でも、

本を買って行くのは100%男性で、それもまとめ買い。そういう人は目的意識を持ってる

ので、サッサと買って、サッサと帰る。ほとんど立ち読みをしないので、お店にとっては、

イイお客さんだった。そうそう、この方は、演劇青年でもあったんですね。「寺山修司の

天井桟敷の芝居小屋によく通ったものです。かなり強烈な舞台で、絢爛豪華なアブノー

マル&マニアックワールドでございました」。ふ~ん。私は10代の終わり頃、吉祥寺の

バウスシアターで、寺山の「さらば箱舟」や「書を捨てよ町へ出よう」「田園に死す」とか

見てたなぁ。短編映画が同時上映で、「トマトケチャップ皇帝」とかワケのわからんシリ

ーズね。今、全然見る気しないもん。やっぱ、最盛期は音高時代だろうなぁ。色々なアート

サークルに入ってて、実験映画や前衛映画に傾倒し、学校帰りは、池袋にある文芸座の

地下「ル・ピリエ」とか行って、フランスのヌーベルヴァーグ3本立てとかを見てた。都内の

美術館は、ほとんど行き尽くしてたしね。ショパンやモーツァルトより、シェーンベルグの

「浄められた夜」や「月に憑かれたピエロ」に感激してたら、担任のタラコ(←唇が(笑)。

死ぬほど大嫌いだった)に、「高校生には早すぎる」とか言われたんだよなぁ。ケッ。何で?

感動しちゃいけないワケ~って、その感性が理解できなかった。アメリカのハリウッド

映画? カンベンしてくんな~い。読む本は新潮文庫の日本純文学。三島の「憂国」に

感動していた。角川文庫だとぉ? そんなのやめてよ~ってな感じで、とにかく超トン

がってた15~17才頃。一気に思い出しちゃったよ。ホ~ント懐かしいなぁ。もう2度と

戻れないし、戻りたくないもん。あの頃の自分を今の私が見たら、絶対避けるね(笑)。

人は時間と共に、確実に変わっていく・・・

♪今日のお仕事 全身ピンクの男性がいて、林家ペーだと思ったら、長い耳まである。よくよく見たら、NOVAうさぎだった。かなりお疲れのようだった。

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