有隣堂の前で、「電子レンジでできるおかず事典(←だったと思う)」の販促の一環として、
2人のお兄さんが「電子レンジで炊いたおこわはいかがですか? ご賞味下さ~い」と叫ん
でいた。それにしても、ずっと同じ口調で、単調なセリフ回しだな。何も伝わってこないぞ。
米好きの私としては、食べたい気持ちでいっぱいだったが、脇のテーブルに置いてあるので、
どーも手が出しづらい(笑)。せめて、お兄さん達がエプロンでも着て、お盆を持ち、次々と
おこわの小皿を配れば、きっと食べてくれる人も多かったと思う。アイデアはイイのに惜しい
よなぁ。例えば、セリフにしても「今日は、この本のお役立ち度を宣伝するために、○○出版
(←これだけで宣伝になるではないか?)営業部から、イケメン代表でやって来ました(笑)。
まずは、ボク達がレンジで作った自慢のおこわを食べてみて下さい。カンタンにできて、ホント
においしいんですよ」。これだけでも、かなりインパクトはあるゾ。そして、食べてそのまま帰る
人には、「ご試食どうもありがとうございました。コレはボク達からのラブレターですので、
お家に帰って、こっそりと読んで下さいね」と封筒に入れたパンフを渡す(笑)。イマドキ、カラー
封筒なら、100均で手に入るじゃないか? だって、ターゲットは女性なワケだし、まずは女ウケ
しないと始まらないじゃん。伝える人の言葉ではなく、ココロ=熱意が伝わるんだから。私は昔、
経営ビジョンも何もなく、全てが思いつきの超バカ社長の元で、突然飛び込み営業をやらされた
経験がある。酷暑の中を毎日、自分が売りたくもない本を10冊くらい抱え、都内の書店を歩き
回った。自分が納得してない本なのだから、思い入れも情熱もなく、ただただ苦痛だった。だが、
本を置いてくれると担当者が言ってくれ、注文書に番線(←だったと思う。書店のハンコ)を押し
てもらえた瞬間は、ひたすらうれしかった(号泣)。「ありがとうございます!」と何度も本心から
頭を下げる。書店の主のようなパートのおばさんが、「もっと強気で押さなきゃダメよ。この場所
開けてあげるから」と応援してくれたり、いっぱい栞(しおり)をくれたりetc. 営業職のやりがいや
醍醐味等、ほんの少しだが味わえた。今から思えば、親会社から新規法人の立ち上げスタッフと
として出向→同僚も先輩もなく、超バカ社長と2人だけの息の詰まる日々→突然の配置換え→飛び
込み営業という、本当に貴重な経験をさせてもらえた。おかげで今でも、都内の書店の所在地は、
ほとんど把握できている。体感派カウンセラーとしては、超バカ社長とスッパリと縁も切れて、
(←ちなみにこの会社は、スタッフが次々と辞めていき、ほぼ壊滅状態)、ココロから感謝だ!
書店で見かける営業マンには、昔の自分を投影する。番線を押してもらう時の「ポンッ」という
心地良い響きが、1回でも多く聞こえますように・・・
♪今日の流転の王妃 つい2夜連続で見ちゃったけど、常盤貴子は頬骨出ててもキレイだね。それにしても、愛心覚羅は守られてる強運の夫婦だ。