2003 年 10 月 24 日 のアーカイブ

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ジ・エンド

2003 年 10 月 24 日

何をやっても、気分が晴れない。ココロが重苦しくツラい。かといって、特に悲しい訳でも

ないので、涙を流して泣く事もできず、ただただ疲れているだけ。肩や背中、腰が重い。毎日、

山のようにHave to項目がありながら、どうしてもエンジンがかからず、かといって、以前の

ような強烈な自己嫌悪にもならず(笑)。焦りもとっくの昔に通り越し、どこか現実離れした

ような、自分で自分を突き放したような浮遊感覚に陥る。ささやかな楽しみも見出せず、好き

な本も読めず、友人と会う時間もなく、かといって一人のゆったりした時間もすごせず。どう

にもこうにもできない、笑っちゃうほど幼稚で軟弱な自分。でも、何気に自己分析にも飽き

てきて、鬱に浸るラクさ、空しさ、アホらしさすら感じる自分。鬱が日常になったら、それは

すでに鬱ではない。そんな中、辿り着いたキーワードが「全て過ぎゆく」だった。イヤな事も

うれしい事も、心配していた事も楽しい事も、憂鬱な事もムカつく事も、時間がくれば全て

終わる。物事には、確実に「ジ・エンド」があるのだ。そんなの当たり前じゃんと思うかもしれ

ないが、心身共に追い詰められていると、一生この悲惨な状態が続くんじゃないかという

不安に苛まれる。極端に視野が狭くなる。浅い呼吸しかできなくなる。以前、会社に勤めて

いた時、一日の業務が終わると、卓上カレンダーの日付に、大きなバツ印を付けるのが習慣

だった。隣の席の同僚は、「かえって空しくならない? 私にはできないの」と言っていたが、

あまりに私が律義にやっているので、彼女にもいつのまにか伝染していった(笑)。特に金曜

日は、土・日の分まで含め、一気に3コのバツ印を付けられるので、いつもウキウキ気分~♪

会社は生活費を稼ぐ場所と割り切って、いつの日か飛びっきりの笑顔で、絶対この会社を辞

めてやる!としか考えていなかった。それがいよいよ現実になった時、私は逆算して「後30日

255時間」と色んな人にMailしていた。最初は長いと感じられた時間も、「後15日127.5時間」

とどんどん少なくなってきた。当たり前だが、確実に勤務日数&時間が少なくなってる事に

感動した。改めて「何事もこうやって、全て終わっていくんだ」と実感できたのだ。私が毎日、

後何日何時間とつぶやくので、同僚からは「後どれくらいになったの?」とよく聞かれた。

そんな時には、「後7日59.5時間」と即答できた。そして、いよいよ最後の日。同僚から大きな

花束や心のこもったプレゼント、嫌いだった上司からはお菓子をもらい、拍手で見送られた

円満退社だったが、私は2度と会社員に戻らない決意をした。師匠のように「管理する事も、

管理される事も放棄しました」と言える仕事人生を送るために。そして、何よりココロのお休

み処“空庵”を実現化するために。そのためには、どんな事でもしよう。歯を食いしばって、

頑張ろうと心に決めた・・・はずだった。時々、大泣きしそうになる。くじけそうになる。何も

かも投げ出したくなる。でも、こんな状態だって、「全て過ぎゆく」んだ。今日は、天からスルス

ルと一本の蜘蛛の糸が垂れ下がってきた。ホッ。不思議なんだよね。毎度おなじみの苦しみ

から抜け出る時のパターン。思い切って、つかまってみる事にした。私を上に連れてって~(笑)

♪今日の開き直り バレたらバレたで、しゃーないな。でも、何かそっちの方が早く開花しそうなんだよね。現実逃避はしないけど、後は天にお任せだ。

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