自然農で栽培していると、モグラが出て来て困るという人がいる。どう共存したらいいか?と。
私もキャベツのヨトウ虫は潰します。青虫は外の葉から食べてくれるので、放っといても大丈夫
ですが、芯を食べられたら、私達も生きているので、それは困るから。虫を殺すと、何か悪いこと
をしているような気がして、神の道に外れているんじゃないかと思ったりしてしまうけれど、それは
許容範囲。何か私達は、自分が生きる事に一生懸命になると、悪いような気になる。他を思わな
ければ、いけないような。でも、自分が生きれば、他を生かす事になる。自らの命をまっとうしたら
いいです。見事に生きたらいいですね。この世は生かし合い、と同時に殺し合いです。ちなみに、
モグラは自然農を続けていると、被害が少なくなります。色んな根が張って、その下をモグラが
這うので。モグラで浮いた株は、手で押さえるんです。モグラをやっつけるんではないんですね。
/川口 由一(かわぐち よしかず:専業農家の長男として育つ。農薬を用いた農業の中で体を壊し、
「いのちのいとなみに沿った農」、自然農を70年代中盤から始める。自宅と山間地
での自然農の実践と指導学習会を行うと共に、全国各地の学びの場にも出向き、
講師を務める。また、漢方医学の学習会も奈良・東京・福岡で開いている)
♪今日のわからない♪ 感動したから、また来るワケではなく、満足したけど、それっきりという人もいて。やはり最後は、ご縁のある方を淡々と・・・