新規の取引先がある度に、自分の履歴書を書いています。
研修会の講師としての経歴を明らかにするためです。
「昭和52年に高校卒業、1年浪人の後飲食店勤務・・・」
その後の職歴が続きます。職務経歴を見れば、〇〇センター
の相談員、〇〇事業団の研修講師など、確かにやってきた
仕事です。でも、その成果については書いてありません。
他人の職務経歴書をイメージしました。「〇〇部において、
××プロジェクトに参加、△△を経験する」ありそうな内容
です。ここでも、そのプロジェクトは成功したのか、失敗した
のか書いてありません。書くからには、相手に知らせたい内容
でしょう。おそらくうまくいったものです。でも、書くに書けない
失敗も多くあるはずです。むしろ、その失敗が貴重な財産
です。「私は過去に、〇〇のプロジェクトに参加しましたが、
その仕事は失敗に終わりました。その原因を考えますと、実は
××にあったようです。これからは、その経験を生かすことが
できます」。この履歴書の方が、説得力があると思いませんか?
相手に渡す履歴書に本当に書かないまでも、自分で持つ履歴書に
残しておきたい事です。「失敗は財産」と考えるならば、大切に
したいものです。そうしないと、「嫌なことは忘れたい」衝動に
負けてしまいます。自分だけのためでいいから、「失敗の履歴書」
を書いてみましょう。「これだけ失敗してくれば大丈夫。次の職場
で必ず生かす事ができる」。ある意味、自信につながりませんか?
【気づきキーワード】 失敗は財産、失敗は忘れたい
/鈴木 鉄也(経営コンサルタント)
♪今日のクレッセント・イエロー♪ 友達が初めて携帯を買い、電話してみた。「おめでとう!」「アタシもコレで現代人ってヤツ(笑)」