2003 年 7 月 30 日 のアーカイブ

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プライド

2003 年 7 月 30 日

~落ち込みやすい人へ~

私達が落ち込む原因の全てとは言いませんが、その多くは私達の持つ「プライド」にあります。

そして「プライド」というこの言葉、実はカタカナだけに厄介なのです。「プライドを持て」と

言う人がいます。その一方で、「プライドを捨てろ」と言う人もいます。どちらが本当なので

しょうか? 私達が混乱するのは、この「プライド」というカタカナ言葉の中に、2つの意味が

含まれているからです。それが「自尊心」と「虚栄心」という2つのプライドです。持たなけれ

ばならないのは、「自尊心」という名のプライド。そして、捨てなければならないのは「虚栄心」

という名のプライドです。しかし、多くの人はそれを混同してしまいます。「自尊心」とは、釈迦

の言う「天上天下唯我独尊」の事です。天の上にも天の下にも、私の「魂」ほどに、かけがえ

のない尊い存在はないのだという意味です。だから、この「魂」に対しては、それだけのプラ

イドを持てというのです。但し、これは魂に対してであって、今現在の自分の立場や能力に、

プライドを持てと言っているのではありません。例えば、英語に堪能な人がいたとしましょう。

そして、仮に英検1級の試験に合格したとします。この時に2つのタイプの人が現れます。

その勉強の過程において、改めて自分の語学力の足りなさを痛感した人。この人は英検1級

に対して、変なプライドは持ちません。だから、仮にその語学力を人から否定されたとしても、

その事を素直に受け止められます。「そうなのです。その通りなのです。全く力不足なのです。

だから今も日々、励んでいるのです」と良い意味で開き直る事ができます。ところが有頂天に

なり、英検1級という能力そのものに、プライドを持ってしまった人は、それを人から否定され

ると、まるで自分が否定されてしまったかのように、とても落ち込んだり傷ついたりします。

あるいは、その人に対して、強い反感を持ったりするのです。よくプライドを傷つけられたと

いう言い方をします。しかし、本当のプライド(自尊心)というものは、決して傷つくようなも

のではありません。不動のものです。傷ついたのは虚栄心です。あるいは「プライドが邪魔

して~できない」という言い方をします。そんなプライドなら、捨ててしまえば良いのです。

なぜなら、それこそが虚栄心という名のプライドだからです。これは自分の行動を制約して、

人生を不自由にするものでしかありません。だから、もしも何かで落ち込んでしまっている

自分に気づいたなら、その原因を辿っていくのです。すると案外、自分の心の内に潜む虚栄

心に気づきます。そして気づいたなら、そんなプライドは捨ててしまえば良いのです。すると、

前よりも比較的早く立ち直れます。それでも落ち込むような事は、すぐにまた起こります。

そうしたらまた、その虚栄心を捨てるのです。それを繰り返すうちに、次第に虚栄心を持つ

ことの空しさ、馬鹿らしさに気づいていきます。それでもきっと何年も、あるいは何十年も

かかる事でしょう。しかし、それを知っているのと知らないのとでは、雲泥の差が出てきます。

/Tatsu

♪今日のmy初号機の真実♪ デジカメをPCにつないだ時だけ、Babyみゅ~が復活するコトが判明。どうもソフトがインストールされないらしい(泣)

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