2003 年 4 月 27 日 のアーカイブ

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2003 年 4 月 27 日

昔、その国には、まだ靴というものがなくて、王様も国民も、みんな裸足で暮らしていました。

ある日、王様は「自分の足で、山へ登ってみたい」と言い出しました。その国は、いくつも

の美しい山々に囲まれていたのでした。慌てたのは家来達です。何しろ、山には尖った岩が、

いくつも突き出ていて、お城の中しか歩いた事のない王様は、たちまち大ケガをしてしまう

に決まっていたからです。家来達は、色々考えた末、王様が登る山道に、柔かい毛皮を敷き

詰める事を思いつきました。こうすれば、王様の足は傷つかないはずです。案の定、王様は

この山登りをたいそう気に入られたようでした。家来達が胸をなで下ろしたのもつかの間、

王様が今度は、違う山へ登ろうと用意を始めたのです。家来達は、途方に暮れました。一つ

の山へ毛皮を敷くのに、大変な労力と費用が必要だったのでした。そんな事を何度も繰り返し

ていては、国がつぶれてしまいます。一体、どうしたら良いのでしょうか? 家来達が思案に

暮れていると、ある知恵者が、こんな提案をしました。「全ての山々に、毛皮を敷き詰めるの

は大変です。それでは、いっそ王様の足を、毛皮で包んでみてはいかがでしょうか?」。これは

とてもうまくいきました。王様にしてみれば、足に毛皮を付けていれば、山を登っても、うるさい

家来達に、何も言われず自由に楽しめます。家来達も、毛皮の外へ出ないように、王様に

付いて回らなくても良いのです。楽しそうな王様を見て、国民達も真似して、自分の足に毛皮

を付けるようになりました。これが、いつしか靴になったという事です。

♪今日のラララ~ン 毎晩、お風呂に入る前に「メディスン・カード」を引く事にした。記念すべき

              今夜は「ブルー・ヘロン」だった。人生の岐路に立ち、思いがけず眠って

              いた才能を使う事になり、新たな自己認識を手に入れた時、「Blue Heron

              (アオサギ)」のメディスンが働いている。全部で52枚。寝る前のお楽しみだね♪

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