ネパールで長年、貧しい人達の診療にあたっている岩村昇さんのお話。
ある村で、重症の結核患者を見つけた。病院までの道のりは、山また
山の難所。病人の孫が背負って行ったが、2日目に力尽いた。そこに
いた通りすがりの若いネパールの青年が、背負ってくれると言う。
岩村さんが「お金の持ち合わせがない」と言うと、その青年はこう言った。
「サンガイージユウネーコラギ」ネパール語で「みんなで生きるために」
という意味だ。裸足で岩だらけの山道を、病人を背負って歩く青年の
後ろ姿を見つつ、岩村さんはこの言葉と、この青年を生涯忘れない
だろうと、深く思ったのだった。
/山本 紹之介「うれしくなるちいさなはなし」より
♪今日のラララ~ン♪ 太極拳のS先生を通して、大切なメッセージが届いた・・・