その昔、弘法大師空海が四国で、魚を大量に安く仕入れて、民百姓達に売ってあげていた。
空海ほどの人物であるから、儲けを度外視して、仕入れた原価そのままの値段で、売って
いたのである。ところが、どうした事かサッパリ売れない。利益も出さずに分けているのに、
これは一体どうした事か? 弘法大師は悩んだ。悩みに悩んだ末に、ちょっとだけ仕入れ
値に利益を乗せてみた。すると、どうだろう。さっぱり売れなかった同じ魚が、今度は不思議
なほど、売れ出したではないか。「儲け」を考えた途端に、モノが動き出したのである。
この一連の出来事を通じて、彼はある大いなる真理を悟るに至る。その真理とは、この世
にある全てのものは、つながっている。そして、つながりながら、回っているという事である。
その回転を止めるような行為(儲けないで売る)は、結局、自分がいい人になりたいだけの
自己満足であり、大自然の摂理に反する。「儲け」が「商い」に関わる全ての人を幸せに
しながら、人と物を循環させていく。利益を付けて売った途端、水車が回るが如く、物流が
始まったのは、「商い」は儲ける事によって、万物を流転させる「飽きない」なのだ。
♪今日のラララ~ン♪ 麺類大好きな私は、前から気になっていた「あごうどん」をとーとーGetしたゾ。