2002 年 11 月 27 日 のアーカイブ

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ダカラカラダ

2002 年 11 月 27 日

「脳を内臓の一部ぐらいに考えて、もう特別扱いしない方がいいと思うのよね。これ以上発達すると、体の感覚がその分、

おろそかになるでしょ?」と太極拳のS先生が切り出してきた。私は先週、太極拳を休んでいる。正直、それどころじゃ

なかったからだ(泣)。でも、すでに回復しつつある今週、初めて事故の話をすると、「それは脊髄の反射神経が働いた

のよね。とっさの危険な判断って、脳までいってたら間に合わないから、それを体の方で代行するらしいのよ。ちゃんと

最低限の働きはしてくれて、危機を回避してくれるのよね。体って、つくづく偉いと思うわ」と言われた。そっか、そういう

メカニズムだったのか?! 中国の六臓「肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓、心包(※心臓を包む膜があると考えていた)」

六腑「胆のう、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(※上焦・中焦・下焦とあり、後天の気を取り入れる)」という考え方によれば、

昔の中国人は、人間にとって、脳がとても大切な器官であるという認識は、ほとんどなかったらしい。全ては近年、

めざましい発展を遂げてきた、西洋医学の影響なのだ。「東洋は脳ではなく、体全体の感覚に敏感だったからこそ、

優れた武術や太極拳を生み出す土壌があったのよ」とS先生は言う。「事故」の気づきは、「自己」への目覚めでもある。

毎日、状態の違う全身打撲は、力むと痛いから、どうやったら脱力できるかを、体に聞いて、その都度、ラクな動き方を

教えてもらわなければならない。おかげで今回、内臓感覚に目覚めることができた。これは超うれしかった! 早速、

S先生に報告すると「ケガって、マイナスばかりじゃないのよね。必要な時に、必要な事故だったのよ」と言われた。確かに

そう思う。体が不自由なおかげで、街を歩いていても、やたら不自由な人に目がいく。3本足のネコを見たのも、そんな時だ。

足に包帯をしているので、きっと車の事故か何かにあったのだろう(泣)。しかし、その動き・走りは早い早い。健常ネコに全く

引けをとらない(笑)。感動のあまり、よくよく観察してみると、シッポで微妙なバランスを取っている。まさに4本目の足だ!

「ネコ型動物は、動きが美しくしなやかで、ホレボレしちゃうわよ。私もシッポがほしいと思ったもん」とS先生が笑う。重心の

取り方の見事な3本足のネコに、学んだことは多い。最後に「ケガを楽しんでね」と言われ、素直にそう思える私がいた・・・

♪今日のいいコト♪ 1ヶ月も早くXmasプレゼントが届いた。あまりのうれしさに、しばし眺めてみる。シアワセだなぁ。合掌(号泣)

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