あの惨劇からちょうど1年。よくよく考えてみれば、「911」っていう数字は、日本で言えば110番に当たる。
今日、改めて気がついた。やはり「Emergency(緊急)」事態だったんだ。犠牲者となった消防員は343人。
その中の60人は非番だった。でも、この緊急事態にいてもたってもいられず、現場に駆けつけ亡くなった。
勇敢な消防員もそうだが、アメリカの底力は、一般市民の意識にある。1年前のこの日、テロ事件発覚後、
アメリカの大学では、学長から校内中の生徒に、一斉にMailが送られた。「今、あなたにできる事は何か?」と。
あっという間に、献血ができる人、ドミトリーの部屋に被災者を泊められる人、食事や毛布を運べる人etc.
ボランティアの輪が、そこかしこにできあがっていった。街中では、ボランティアに登録する人が後を断たず、
登録するまでに約3時間という、長い長い行列ができあがった。その列に、かなり高齢のおばーちゃんが一人
並んでいた。「えっ? こんな老人に何ができるの?」と誰もが思った。いよいよ彼女の番になり、受付者が
訊ねる。「あなたは何ができますか?」「私は石が拾えます」「Thank you! それでは、必ずご連絡します」
見事、彼女は登録された。これこそが、アメリカの底力なのだ! 日本の老人、ましておばーちゃんだったら、
ここまでできるだろうか? いや、おばーちゃんだけではない。私だって、「そんな事でわざわざ登録してもねぇ。
石を拾うんだったら、それはブルドーザーとかでやった方が効率もいいし」とか何とか理由をつけて、結局は
登録しなかっただろう(泣)。重い物を運ぶのは、若い人の仕事でしょ? いや、それは違う。誰だって石
ぐらい運べる。だからこそ、自分で運べる石を選べばいいんだ。運んだ分だけ、確実に片づいていく。まさに、
今、自分ができる事「イマデキ」なのだ。このおばーちゃんの意識は、どこから来るんだろ? これこそがアメ
リカ魂なのか(笑)? 9.11になると、このおばーちゃんの話を思い出す。私も見習いたい。そして、黙祷・・・
♪今日の気づき♪ 心のこもったうれしい手紙が届く。そっか、私はカエル<浄化>だったのか?! キーワードは「水」