伊藤先生がまだ、養護学校におられた頃の話。ある日の事、先生の学校に小学3年生
の子が移って来た。もちろん障害を持つ子で、一通りの紹介が終わった後、付き添って
来たお母さんが、そっと先生に言った。「この子、まだオネショするんですよ・・・
大丈夫でしょうか?」「そうですか。すぐ、治りますよ」と伊藤先生。先生は立ち上が
って、その子の側に行って「ねえ、おトイレ、教えてあげようね。ついていらっしゃい」。
その子は黙って頷いて、とぼとぼと先生の後に続いた。2人並んで、シーシーを始めた。
「お尻を締めてごらん。先生のは止まったよ」「ボクも止まったよ」「ホントだね。今度は
ゆるめてみようよ」。2本の水柱が勢いよく流れた。「わかっただろう? お尻、締めた
ら止まるね」「うん!」。その晩の事、伊藤先生は寝る前に、もう一度トイレに連れて
行った。並んでお尻の締め方を復習したのだ。廊下の手洗い場の鏡の前に立った。
「ほら、自分の顔を見つめて。自分の眉と眉の間を、じっと見るんだよ。ひろちゃん。
それで言うんだよ。小さな声で。お前よ、シーシー出そうになったら、お尻を締めろ
って。一緒に言おうね」「お前よ、シーシー出そうになったら、お尻を締めろ!」
「うん、うん、それでいいよ。今晩、ひろちゃん、大丈夫だから」「ホント?」
「ホントだよ。先生、神さんに頼んで、おまじないしたんだもの」。翌朝、ひろちゃん
が飛んで来た。「先生! ぼく、オネショしなかったよ」。ひろちゃんは、笑顔で
いっぱいだった。「そう、良かったね。ひろちゃん、もう大丈夫だよ」喜ぶ先生だった。
♪今日のいいコト♪ またまた120円均一じゃないっちゅーに、アンタってヒトは、ったく・・・
だってさぁ、難民キャンプ生活中、唯一の楽しみなんだも~ん(笑)