「知の巨人」から、夏休みの宿題が届いた。「無知の巨人」は課題が多い(泣)。
Q. 以下の文章から「与える愛について」考えよ。制限時間:一生(笑)。
昔、あるところに、一人の老人がおりました。老人は年老いていて、子もなく、
孫もなく、寂しげに暮らしておりました。その老人が住んでいた町外れのお堂
には、時折、村の子供達が遊びに来ておりました。子供達の中でも、一番腕白
少年は太郎です。太郎は、幼い時に両親を失って、今は姉夫婦の元で育てられ
ている13才の少年でした。ある日、太郎がお堂に通じている石段の所で遊んで
いると、スズメが3羽飛んで来ました。そして、太郎が腰掛けているすぐ横に
舞い降りて来て、話を始めました。1羽目のスズメがこう言いました。
「この世で、一番素晴らしいものはお天道様だ。お天道様が、いつも大空に
輝いているからこそ、私達の世界が色とりどりに見えるし、木々や草花は
大喜びしている。穀物もたわわに実って、私達スズメも、そのお相伴に
預かれる。お天道様が隠れてしまったら、この世は闇だし、どんな生き物
だって、生きていけないだろう。私達スズメは、いつもお天道様に感謝
しているから、他のスズメの命を奪ったりする事はない。ところが、
お天道様がいつもニコニコ照らしているものだから、人間達はいい気に
なってやりたい放題だ。ケンカはするし、悪口は言い合う。戦争など
やっているバカもいる」