未空家には、大小2つの赤いホーローポットがある。毎日、コーヒーを大量
に飲むので、暗黙の了解で、大きい方がコーヒー用、小さい方は紅茶用と
分けて使っていた。私が起きると、テーブルの上にポットが2つ並んでいた。
フタを開けて見ると、どちらにもティーパックが入っている。「ふ~ん、間違え
て紅茶を作っちゃったんだ」と思い、まずは大きいポットから注いでみた。
ミルクティーにして、アッという間に飲み干してしまったので、さてっと次は、
小さいポット。でも今度は何だか、ヘンな味がする。ミョ~だぞっと思いつつ、
またミルクティーにして、ゴクゴク飲んでいた。夜になって、未空父が「アレっ、
ここにあった小さいポットは?」と言うので、「えっ? とっくに飲んじゃったよ」
すると「ホントか? ヘンな味がしなかったか?」と必死に笑いをこらえている。
「ミョ~な味がしたけど、新しい紅茶でも買って来たのかなって思ったよ」「・・・・・・・」
すると「わーはっはっはっ。全然、気がつかなかったのか? アレは俺の便秘用の
お茶だ!」「??? 早く言ってよーーーーーっ! 知らなかったよーーーーーっ(号泣)」
マ、まさか、未空父の、それも便秘用のお茶とは・・・ 目が点になってしまった私。
だってさぁ、やっぱマズかったもん(泣)。それ以来、私は「味に超うるさいグルメの未空」
と言われている。でもね、お腹が全然キュルキュルにならないんだけどぉ。大丈夫かぁ(笑)