「ふたりにしか見えない大切なもの」
トナカイさんがサンタさんへプレゼント
サンタさんもトナカイさんへプレゼント
そして・・・Happy Merry Christmas!
うれし泣きをするふたり
クリスマスカードの中の 小さな小さな物語
このお話が 僕はとても気にいったんだ
トナカイさんから プレゼントをあげるのが凄くいい
「いつもみんなへあげてばかりだから
僕からサンタさんへ」って そう言ったんだろうね
思えばサンタさんは配ってばかり
サンタさんへ・・・プレゼントのお返しをする場面は
あまり見た記憶がない
いくらみんなを愛しているサンタさんでも・・・可哀想だよね
人を愛すれば愛するほど 人に愛してほしいものなんだ
いつもサンタさんと一緒にいたトナカイさんは
それがわかっていたんだろうね
だから、トナカイさんから・・・だったんだ
期待していた訳じゃない
ただ、気持ちをわかっていてくれたこと
それをカタチとして見せてくれた事がうれしかった
それがサンタさんを泣かせたんだ
そうそう、そしたらね
もう空袋だと思っていた袋から 最後の一つが出てきた
それがトナカイさんへのプレゼント
トナカイさんも 自分へのプレゼントは
期待していなかったんだろうね
だからうれしくて トナカイさんも泣いて喜んだんだ
ふたりが同じ事を考えていたとわかって またうれしい
また泣いちゃう Happy Merry Christmas!
そうだ ねぇねぇ? プレゼントの中身は何だったと思う?
実はね 箱を開けてもプレゼントの中身は 見えないんだよね
「パッ!」と箱は開くけれど 何も出てこないんだ
でも開いた瞬間に泣いちゃうんだ
それはきっと、ふたりにしか見えない大切なものが 入っていたから・・・
何だろうね