以前からお借りしていたK先生の超大作「春夢記」上・中・下巻をようやく読み終えた。
8月の夏休みも終わり、何となく読書感想文が書きたい心境になった。子供返りかな(笑)。
K先生は、私の心の師匠だ。基本的に弟子は取らないのだが、私は勝手に愛弟子と思い込んでいる。
陰陽五行でいうところの私は「木(草花)」で、K先生は「土」の関係。つまり育てる人なのだ。
不思議な事に、もう一人の四柱推命の先生も「土」で、私は会う度に生きるヒントをもらっている。
カウンセリングと四柱推命は違うが、「心」という根っこはつながっている。つまり「土」の部分だ。
土壌が良くなければ、草花は育たない。そしてこのK先生の根っこは、超大作「春夢記」下巻ラストに
集約されている。これは私にとって、カウンセリングの基本というより、人生の基本かもしれない。
「人は複雑な多面体。向き合う者との交わす波動で、あらゆる様を見る。春秋もまた関わる他者との
関係の中で彩られていく。生かす者も殺す者もある。善も悪も苦も楽も、全ては織りなす人との
関係実相に在り。新たに知った面々との触れ合いの中で、次々に自らの青春の寅馬が洗われ
流されて行く。人をして苦しめているものは、心の底の囚われ、拘泥(こだわり)に在り」。
足元の「土」は、時に厳しくもあるが、いつでも優しく温かい。私はこれから、どんな花が咲くんだろう?