以前申し込んでいた講演会の小冊子が届いた。その名も“若者への遺言”。
講演者は瀬戸内寂聴。同じ丸坊主同志のせいか(笑)、前から気になる人だ。
表紙の笑顔がとびっきりイイ! 突き抜けてるというのか、迷いがないというか、
ステキな78才の女性だと思った。私もこんな笑顔で人生の最後を過ごしたい。
会場からの質問で、「人を人たらしめるのは誇りだとおっしゃっていましたが、
先生はどのような誇りをお持ちなのでしょうか? 何か具体的なものですか?」。
寂聴の答えはこうだ。「まず蛇や馬やミミズに生まれなくて、人間として生まれた
誇り。それと同時に、この80年の人生で、間違いをいっぱい犯しましたけれど、
一度も言い訳などしなかったという事も誇りです。自分のとった行動に対して、
全部責任をとりました。自分が選んでした事なのだから、自分で責任を持つという
気持ちを持っていてほしいんです」。わかったわかった。自己選択・自己責任の
この生き方=誇りこそがとびっきりの笑顔を生んだのだ。イイ大人のお手本を見せて
もらったような気がして、とってもうれしかった。