猫に小判、豚に真珠、そして私に地図・・・つまり、な~んの役にも立たない。
ベネズエラの地図を見ながら、青森を旅するようなものなのだ(笑)。
私の方向音痴は母娘2代。すでにDNAに組み込まれ、ヒトゲノム計画によっても
明らかにされている。すでに音痴を通り越し、方向痴呆の域に入っているとの
報告も某筋から受けている。地元の磁場も侮れないという驚愕の新事実。
そして今日も白昼堂々、あいかわらず痴呆症が出た。いつもの事だが、
地図をクルクル360度回転させて見る。あ、暑い。意識が飛ぶ・・・
と思った瞬間、やはり救いの手は差し伸べられた。私の得意技:蜘蛛の糸だ!
優しいおじさんに声をかけられ、近くの地下鉄の入口を教えてもらった。
お礼を言ったのもつかの間、ヘンな入口から入ろうとして、後ろから
「そこじゃなーい!」と大声が・・・さっきのおじさんだ。私をずっと
見守ってくれていたらしい(泣)。「一緒に行ってあげるよ。ヘンな入口
から行くと大変だからね」。もうひたすら謝ってトコトコ付いて行く。
改札口まで辿り着くと「いいかい、今来たあの電車に乗るんだよ。わかった?」
「本当にありがとうございました」復唱100回。「気をつけてね」と優しい
おじさんは笑顔で去って行った。うるうるうるうる。今日は、何てイイ日
なんだろう? 優しいおじさん非常謝謝! 遺伝子組替え技術の発展を願う。