達人・塩田剛三

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私が“達人”と思う塩田剛三(しおだごうぞう:1915.9.9~1994.7.17)氏は、
東京都新宿区四谷出身の武道・合気道家だ。身長154cm、体重45kgと非常
に小柄な体格ながら、「不世出の天才」と高く評価され、「現代に生きる達人」
とも謳われた。享年78、世に惜しまれつつ他界。塩田の遺した養神館合気
道は、現在も国内を始め、世界各国で後進に受け継がれている。

ある時、弟子に「合気道で一番強い技は何ですか?」と聞かれ、塩田は「それ
は自分を殺しに来た相手と友達になる事さ」と答えたという。

私が塩田剛三を知ったのは、本当に偶然だった。セミナーの帰り、たまたま
会場近くの書店に寄って、心理学の本を探していたのだが、その隣のコーナー
に平積みされていたのが「合気道修行(竹内書店新社刊)」だった。

何気に手に取り、パラパラめくってみると、その内容の深さに驚いて、もうハマ
るハマる。心理学の本はどこへやら(笑)。ちょうど準師範の頃だった事もあり、
「うわーっ、太極拳と同じじゃん。S先生に伝えなきゃ。スっゴい事が書いてあ
るよ。このおじーちゃんって誰? 合気道ってそんなにスゴいの?」。

私はそれまでほとんど武道には関心がなく、もちろん塩田剛三氏の名前も全く
知らなかった。その日に本は買わず帰ってしまったが、その夜、気になって頭
から離れない。だ、ダメだ。アノ本に呼ばれてるぅ。本も出会い=ご縁なのよね。

翌日、本屋に駆け込み、ようやくGet! ほとんど一気に読んでしまった。私は
感動すると、本にマーカーを引くクセがある。付箋もペタペタ貼り、絶対にBook
Offでは引き取ってもらえない状態になった(笑)。

愛読書となった「合気道修行」の中に忘れられないエピソードがあり、そのため
未空は盗撮小僧と化してしまう・・・ってなワケで、次回に続く(笑)
20061127

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