未空の超気まぐれ南インド旅日記~シャンカラ・アチャリアの僧院
カンチープラムはインド7聖地の一つで、
パラヴァ朝(4~9C)の首都であり、「黄金
の町」という意味だ。絹の産地としても
有名で、ここにシャンカラ・アチャリアの
僧院がある。
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によれば、初代シャンカラ(Adi Shankara)は、
8世紀に活躍した中世インドの思想家で、
「梵我一如(ぼんがいちにょ)」思想、
「不ニ一元(ふにいちげん)」論を提唱
したインド哲学者だ。
シャンカラにはパードマパダ、ハスターマラカ、
トロタカチャリア、ヴァルティカカーラの4人
の弟子がおり、東西南北に4つの座を設け、
4人の弟子をそれぞれに配置した。
現在はシャンカラ・アチャリアの座と呼ばれ、
ヴェーダーンタ哲学を体得した人でないと、
その座に就けないので、空座になる事も多い
んだとか。また、その座に就いた人をシャン
カラチャリア(アチャリアは「先生」の意味)
と呼ぶ事もあって、初代のシャンカラを表す
時には、アディ(「初代」の意味)をつける。
そのシャンカラ・アチャリアの69代目が、
この方だ。通常はヒンドゥー教徒でなければ、
この僧院に入る事はできないのだが、私達
はお目にかかる事ができた。