社会不安障害(SAD)④
社会不安障害(SAD)の治療法
SADの治療法には大きく分けて、「薬物療法」と「認知行動療法」の2つ
があります。実際の治療では、この2つの治療法を併用する事が多くな
っています。
【薬物療法】
最近の研究では、SADは脳(セロトニン神経系とドーパミン神経系)の機能
障害により発症するのではないかと推測されており、現在もその発症原因
について、世界中で研究が進められています。
海外では早い時期から、薬物による治療の研究が盛んに行われており、既に
SADの治療薬として承認され、患者さんの治療に使われている薬(一般名:
パロキセチン等)もあります。
一方、日本では、SADという病名で国(厚生労働省)に承認されている薬は
1つしかなく(一般名:フルボキサミン)、患者さんの症状により抗うつ薬や
抗不安薬なども治療で用いられています。
現在、SADという病名で承認を受けるために進められている治験(国から薬
として承認を受けるための臨床試験の事)もあります。
【認知行動療法】
認知行動療法は薬物療法より歴史が長く、精神療法の中でも重要と考えられ
ている治療法ですが、日本ではあまり知られていません。認知行動療法では、
エクスポージャー、ソーシャルスキルトレーニング(社会技術訓練)等の方法を
用いて、実際に恐怖を感じる場面に直面した時に感じる不安感を、自分自身
でコントロールできるようにします。
薬物療法と違い、副作用が少ないのが利点ですが、患者さん自身もかなり
努力しなければなりません。そのため認知行動療法では、問題点を順番に
洗い出していき、解決できそうな問題、患者さん自身も大きな不安と感じ
ないような小さな問題から、順番に解決していくという方法がとられます。
♪人間の判断基準で、冥王星が惑星として認められないという結果になったが、宇宙の法則に変わりなし。調布にある天文台の天井は、船大工の技術の賜物だという。おーっ、それは素晴らしい!と感動してたら、実際は雨漏りに悩まされたらしいよ(笑)