東京北区・王子の狐行列
「ところで王子の神社で、大晦日に狐行列があるとかって、
最近小耳に挟んだのだけど、ご存知ですか? 狐だから
お稲荷さんだろうけど。子供達が狐の面を付けて練り歩く
らしいの。見てみたいなぁ」という友人からMailがきた。
フンフン、聞いた事があるような・・・ これはネットでヤフ
ってみねばのぉ。写真が豊富なサイトも多くて楽しめる。
昔々、大晦日には王子の装束稲荷神社にある大榎木の根
元に、関東一円から数百匹の狐が集まって来て、狐火を
燃やすと言い伝えられていた。村人達はその狐火によって、
来る年の豊作か否かを占った。
歌川広重(安藤広重)はこの伝説を元に、1856年の最晩年
に名所江戸百景の1つ「王子装束ゑの木(榎)・大晦日の
狐火」を描いたそうな。
大榎があったと伝えられる装束稲荷では、大晦日の晩にかが
り火をたき、狐囃子を20年来続けてきたが、数年前から地域
の有志数十人がそれぞれの格好で、提灯を下げ行列を始めた。
古来の伝説、伝承を狐に代わって人間が行う事で、都会の中
のふるさと作りを目指しているとか。ぬわ~んと活動の実績
が認められ、平成11年度地域作り団体自治大臣表彰を受賞
したんだって。へぇへぇへぇ(笑)。
「商店街には黄色い丸い提灯に明かりが灯り、風に炎が揺れる。
まるで狐火のよう・・・」
と表現しているサイトもある。真冬とはいえ、この風景は幻想的
だろうなぁ。