とらばーゆ物語
私は昔から、尼僧さんの人生にとても興味があり、
テレビや雑誌などに出ていると、つい見入ってし
まう。そんな中でも、あまりにその人生が苛酷で、
衝撃的なために、生涯忘れられないといえば、
大石順教尼をおいて他にはいないと思う。
彼女を知ったのは、今から10年ぐらい前で、その
時はフツーの人より、ずーっと遅い就職活動に
明け暮れていた頃だった(笑)。
元々、スタートが遅いワケだから、履歴書選考
で落とされる事も多く、返送されてきた履歴書
の写真の部分だけを切り取り、次の履歴書に
貼り付けるのが日課となる。
そのうち、とらばーゆ(←懐かしい響きだなぁ。
今でもあるの?)を買うのがもったいなくて、
朝イチでコンビニに行き、立ち読みしながら
数社の電話番号をメモって、とりあえず面
接のアポを取るようになった。
私の会社を選ぶ基準は、業界や業種はどーで
もよく、とりあえず一般の事務職系。最も大切
なのは、保険完備で正社員という待遇である事。
完全週休2日、土日が休みで、通勤にJRを使わず、
自宅から地下鉄で通える場所。通勤時間は1時間
以内で、ボーナス制度有り。こんな程度だった。
今じゃどーよ(笑)。いつまでたっても、個人的に
は馴染めないスーツ姿なのだが、面接官からは
San Diegoに留学し、独身のキャリアウーマンと
いう、自分とはあまりにかけ離れたレッテルを
貼られ、世間とのギャップを感じずにはいられ
なかった。
私のどこがキャリアウーマンなワケ? San Diego
は留学じゃなくて、単なる語学研修なのに。そして、
面接官から「ご結婚の予定は?」に続き、ワタシ
だけにお決まりの質問がっ(泣)。
つづくーっ。