言霊の使い方
求人広告には、必ず勤務条件というものがある。例えば、勤務日は月曜から金曜、
土・日・祝祭日はお休み。勤務時間は午前9時から午後5時まで。残業は基本的に
なし。昼食休憩は1時間。実働は7時間となるが、会社に関わっている時間は8時間。
これをどう捉えるか? ここに2人の応募者がいる。Aさんはこの勤務条件を見て、
「1日8時間拘束」、Bさんは「1日8時間の労働提供」と考えていた。共通している
のは、AさんもBさんも決してこの仕事をやりたくてやっている訳ではないという
点だ。だが、働かなければ生活できない。
あなたは拘束派Aさん、労働提供派Bさんのどちらのタイプだろう?
Aさんのように、ひとたび「拘束」と考えると、その場に閉じ込められるという
感覚が出てくる事は否めない。だから、どんどん苦しくなって、追い詰められ
ていく。だが、会社側は「8時間、あなたを拘束します!」とは一言も言ってい
なくて、「労働をお願いします」と頼んでいるのだ。もちろん、拉致ではない。
その人の今持っている能力を金銭に換えられる場所=会社と考える事もできる。
だが、Aさんの思い込みは、事のほか激しかったに違いない。あまりに拘束拘束
と考えるので、半分ノイローゼになってしまった(泣)。これでは社会で生きられ
なくなってしまう。その点、Bさんは単なる労働提供と考え、淡々と仕事をした
おかげで、収入は確保できた。
Aさん、Bさんのどちらが良い・悪いと言ってる訳ではない。ただ、物事の捉え方、
日頃の言霊の使い方が想像以上に、その人の人生に大きく影響していると思う
のだ。エネルギーは常に凝視した方に流れていく。ドキッ(笑)。
私が知らぬ間に使っているネガティブな言霊はないだろうか? もしあれば、
改めていきたい。
♪私が東京で、一番好きな場所かもしれない明治神宮。ここに来ると、とにかくホッとするのだ。空は今にも泣き出しそうだったが、鳥居は今日も変わらず立ち続けている。