女神Sekhmet①
太極拳の後、S先生から「ちょっと待っててね」と言われ、手渡されたのが
新聞の切り抜き。そこにはエジプト神話の女神「セクメト」の彫像写真が
載っていた。S先生はずっとエジプトが気になっていて、今回の発掘写真
はコトの他ココロに響いたらしい。その新聞記事によれば、
エジプト考古最高評議会は、ナイル川流域のルクソールで、3400年前
に作られたライオンの頭を持つエジプト神話の女神「セクメト」の彫像群
が発見された事を明らかにした。
ドイツとエジプトの合同チームが、ルクソールにある古代エジプトのファ
ラオ王・アメンホテプ3世の神殿の修復作業中に、6体の彫像を発見
した。エジプトの中東通信が評議会関係者の話として伝えたところに
よると、黒い花崗岩で作られたセクメトの彫像は、生命の象徴である
エジプト十字を持ち、玉座に腰掛けている。高さは150センチで、保存
状態も良好だという。古代エジプトではセクメトは太陽の破壊の力を
象徴し、炎を吐いてファラオを守ると考えられていた。
S先生と私が惹かれたのは、女神が炎を吐くという部分で、2人とも怪獣
好きなのだ（笑）。女神セクメトは、君主の法を犯す者は誰であろうと、
容赦なく制裁を加えた。その者どもを虐殺し、伝染病を広めるのである。
ただ、この女神は苦しみを撒き散らすかわりに、癒し方も心得ていた。
女神セクメトの神官団は、医師を心得た魔術師からなっていた。うーん、
おもしろくなってきたゾ。相反するものを同時に抱える女神セクメト。
毒を知らなければ、癒し方もわからない。これこそが自然の姿であり、
物事の奥義なのだ。
PCを持っていないS先生に替わって、私が密かにヤフってみる事にした。
すると・・・
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