太極拳教室のクラスメート「耳鳴り」なう
「突発性難聴」の症状とは?
ある日突然、片方(極めてまれに両方)の耳がほとんど、あるいは全く聞こえなくなる。
音が聞こえないというよりも、耳が詰まった感じ(耳閉感)、あるいは音が響く感じ
(聴覚過敏)、音が歪む感じとして自覚される事もある。耳鳴りやめまい、吐き気を
伴う事もあるとか。
「突発性難聴」の診断方法とは?
聴力検査で感音難聴を認める。難聴は一般に片側だけだが、高度の事が多く、全く
音が聞こえない場合もしばしばある。小さな音量の変化を大きく感じ取ってしまう現象
(補充現象)が陽性であれば、内耳障害が生じている証拠だ。
急性高度感音難聴をきたす他の疾患(特に聴神経腫瘍)との鑑別のため、頭部(内耳道)
MRI検査を受けた方が良いだろう。メニエール病の初回発作との鑑別診断は困難な事が
あるといわれてる。迷路瘻孔症状検査が陽性であれば、外リンパ瘻が疑われるが、陽性
でなくても発症時に「いきみ」や「鼻かみ」など、中耳圧や脳圧に変化があったと考えられ
る場合には、外リンパ瘻を疑うべきだろう。血液検査でヘルペスウイルスなどの感染が
明らかになる場合もある。帯状疱疹の所見があれば、ハント症候群と考えられる。
炎症所見が明らかであれば、内耳炎と診断するのが妥当だろう。
いずれにしても、素人判断が危険な事だけは確かだ。原因は不明だが、私が彼女を
見ている限り、最大の原因はストレスだと思う。未空母の友人が「季節外れのセミが
鳴いているのよ」「キーンっていつも音がしてるの」と言っていたが、今度は太極拳の
私と同じくらい古い生徒さんで、ホテルの美容室で働いている方が、「私も長年、
耳鳴りに悩まされてるのよ」と話しかけて来た。
こんなにも耳鳴りに苦しむ人達が多いのか。女性特有の病気なんだろうか。それにし
ても、何とかならないものだろうか。そこで思いついたのが脉診の達人A先生だった。
「もし良かったら行ってみて下さい」とパンフレットを渡したところ、彼女は週1で
通い始めた。よほど辛かったんだろう。だが数ヶ月経った頃には、耳鳴りはするも
のの、今までの半分以下になったと喜んでいた。良かったぁ。本当に良かった(号泣)。
この話を友人にしたら、「本当に? 勇気が湧いてきたよ。元気も出てきた」とうれ
しそうだった。そうなのだ。まずは、希望の光が必要なのだ。自分と同じ病状に苦し
む人が、癒されていく体験というのは、かなりの説得力がある。ポジティブな方に
意識を向けるには、最も効果的なやり方だと思った。
結局、彼女は5日間、病院に入院しながら点滴治療を受け、手術はしなくて済んだ。
ホッ。今では通院しながらも、仕事に復帰している。西洋医学と東洋医学のイイ
とこ取りをして、じっくり治療すれば大丈夫だ。対立ではなく、融合すればいいの
だから。改めて、病気の情報は大事だと痛感させられた。
「突発性難聴」を教えてくれた未空母に、ココロから感謝している。