世の中、優れた人だけでは成り立たぬ
「まけ犬の詩」/武久 ぶく
世の中
すぐれた人だけではなり立たぬ
世の中
うまい人だけではなり立たぬ
世の中
つよい人だけではなり立たぬ
世の中
りっぱな人だけではなり立たぬ
世の中
ただしい人だけでもなり立たない
世の中
かみさまみたいな人だけでもなり立たい
世の中
ほとけはんみたいな人だけでもなり立たない
世の中
できてる人だけでもなり立たない
世の中
明るい人だけでもなり立たず
世の中
やさしい人だけでもなり立たず
世の中
自信満々の人だけでもなり立たず
世の中
運のいい人だけでもなり立たず
世の中にやぁ
色んな人がいるからなり立ち
陽があたれば影もできるんさ
ゆめも目標も持てず
ぐずぐずしている人がいたり
自分のゆき先すらわからず
うろうろしてる人もいたり
いくつになってもなやんだり
まよったりしながらも歩いてて
あせをかきかき歩いてて
勝った人がいれば
負けた人も同じくらいはいるはずさ
ようは世の中は
まけ犬もいるからなり立つんさ
武久 ぶく:
山形県在住。2002年(44歳)の時、
脳幹出血の後遺症で四肢麻痺になるが、
左手だけは麻痺しながらも動く。
その左手でPCを打ち、詩を書く。
http://www.takehisajyuku.jimusho.jp/
未空家では毎年、3/3ひな祭りは巻き寿司を作るのだが、今年は手巻き寿司となる。未空父がケーキを買って来て、イベントっぽくなったね♪ ひな祭りはその昔、紙や草木などで「人型」を作り、自分の穢れや災い、厄などをその人型に移し、海や川に流していたんだよね。平安時代は3月の「巳の日」に、水に雛を流していたそうで、ひな祭りが3月3日になったのは、江戸時代からなんだって。