Maha Samadhi
天外伺朗さんは、理想的な死に方を追求する「マハーサマーディ研究会
(←現在は「ホロトロピック・ネットワーク」に名称を変更)」を主宰
しているが、この「Maha Samadhi」とは、どういう意味なんだろう?
私はサンスクリット語には自動的に反応する、パブロフの未空だ(笑)。
「Maha(マハー)」というのは、摩訶般若(まかはんにゃ)の摩訶であり、「偉大な」
という意味。「Samadhi(サマーディ)」というのは、日本で三昧(さんまい)と音訳
されている。その本来の意味は、座禅などで深い瞑想状態に入る事をいう。正確
には脳内麻薬が出始めたぐらいの段階から、悟りに入るまでのかなり広範囲の
状態をサマーディと呼んでるらしい。
そのサマーディの最も偉大なものが「Maha Samadhi」。また、インドのヒンドゥー教
の僧侶は、自分の死期を知るとパーティーを催し、今生の別れの挨拶の後に瞑想
に入り、そのまま亡くなるのが一般的で、チベット密教やオーストラリア先住民の
アボリジニにも同様の例が見られるという。日本では「座亡」というそうな。
瞑想なんてやらなくても、十分生きていける。マントラ(真言)を唱えるなんて、
どこかの怪しい教祖じゃあるまいし、かなりヤバイんじゃないの? そう思ってる
人は多いと思う。それはそれでO.Kだ。でも、生まれる前、母親の体内で人間は、
ほとんど瞑想状態にあるらしい。
私がかつて、カナダで大変お世話になった方が、飛行機に乗るのが苦手だという。
日本に帰って来た際、故郷に向かう乗り換えの空港で、どうしても搭乗できなく
なり、結局、故郷には辿り着けなかった事があった。自動車の後部座席に、3人で
乗ったりするのもダメなんだとか。この方の症状は、とても他人事には思えない(泣)。
その恐怖感は痛いほどよくわかる。もし、このような持病を抱えている方がいたら、
瞑想をお薦めしたい。瞑想ができない状況であれば、チャンティング(マントラを
唱え続ける事)だけでも効果がある。
天外さんの研究会は、「病院で管だらけになって、のた打ち回って死んでいくので
はなく、意識して人間としての尊厳を保って、しかも至福のうちに肉体を離脱しよう。
マハーサマーディを習得して、人類に広める事を目的としている」そうな。
私の瞑想レベルでは、「マハーサマーディ」には遠く及ばず、「宇宙の根元にある
目に見えない唯一絶対なる真理」にもつながっていない。まだまだ道は遠いなぁ。
うーむうーむ・・・それでも「瞑想を、あきらめない(笑)」