スパルタなH先生の思い出
今から何年前になるだろうか? 後輩には手厳しく、怖い事で有名なH先生
には、私もガッツーンと洗礼を受けた一人だったが、時にはホメられ、その
うち「あなたなら大丈夫!」と太鼓判を押してくれ、信頼関係が築けるよう
になった。また、今から思えば、かなり貴重なアドバイスを頂いた事を
有り難いと感じている。まさに、過去は感謝だ。
ある日、波乱万丈なH先生の身の上話に心底感心していると、「あなた、
高野山に行った事ある?」と聞かれた。「いいえ、まだないんです。でも、
いつか絶対行こうと思ってます」と答えた。
すると、「奥の院に架かる太鼓橋(=御廟橋)があって、そこを渡った時、
突然、紫の光の玉が飛んできて、私の口の中に入ったの。それから霊感
を授かったのよ。これこそ神秘体験ね。あなたも是非、奥の院に行くと
いいわよ」と笑顔で話してくれた。
あれから数年・・・
やっと高野山に来れた私は、念願の御廟橋を渡った。その瞬間、辺りが
この世のものとは思えないほどの眩い光に包まれ、目の前にお大師様が
・・・現れなかったよ。チャンチャン、おしまい(笑)
高野山の超怪しい本屋で、とーっくに廃業してるんだけど、店構えがそのまんまなんだよね。この雰囲気が、これまたイイ味出してるわ(笑)