MBTI

「MBTI」という性格タイプ論を解説した本からの引用を紹介します。
本のタイトルは、「MBTIへの招待」園田由紀さんというMBTIトレー
ナーであり、臨床心理士の方が訳されたものです。オズの魔法使い
を引用して、性格タイプを知る事の有用性やタイプ発達について
説いています。

オズの魔法使い「この話は、ご存知の方も多いと思うが、虹の反対側
にある不思議な世界に迷い込んだドロシーという名の少女についての
物語だ。ドロシーがその世界に現れる事によって、偶然にも悪い魔女
をペチャンコに押し潰してしまい、ドロシーは良い魔女から銀の靴を
授かるのである。この物語をタイプ発達そのものとして、例えてみる
ので、しばらくガマンして付き合ってほしい。

ドロシーは、彼女の今までの視座から抜け出し、新しく見聞きする事
ばかりの世界に送り込まれる(感覚機能)。そして、脳みそが欲しい
と訴える案山子(思考機能)に出会い、心が欲しいブリキの男(感情
機能)と遭遇、そして未来と向き合う勇気が欲しいライオン(直観
機能)と出会って、一緒に旅するようになる訳だ。

ドロシーの自分の家に帰る願いや、仲間達の願いも同様に叶える事
ができる、全知全能の魔法使いのいる「オズ」へ辿り着くためには、
登場する全てのキャラクターの個性が、うまく生かされる事が求め
られる。そのため、全知全能の魔法使いは、彼らがちゃんと恐怖に
直面したり、彼らを脅かす闇の力と戦えるまで、どんなに彼らが
望んでも、一切の手助けをしないのである。

そして、彼らが自分の課題と向き合えた後になって、その魔法使い
がドロシーの仲間達の願いを叶えてやれるくらいには、賢く慈悲
深いけれども、実は魔法など使えないという事が明らかになる。
ドロシー自身の願いはドロシーの仲間達より、より大きなもので
気球に乗って一気に、虹の反対側にある自分の家に戻る事になった。

しかし、その夢の実現には、出会った友達を全員、虹のこちら側に
残していかなければならなかった。しかし、彼女としては当然、
その願いはアクシデントによって、失敗に終わる。結局、彼女は旅
の始めから履いていた銀の靴の力を借りて、自分の足で家に帰る
事ができるのである。

この物語は何を伝えようとしているのだろうか? 多分、自分のまま
でいられる事以上に勝る事はなく、そこへ辿り着くための力は、本人
が気づいていないだけで、本当はいつも自分の中にあるという事なの
ではないだろうか?」

私達の中には、私達ができうる理想の全て、ここでいう全知全能が
備わっているのかもしれない。しかし、それぞれの個性が表すよう
に右手より、左手が使いにくかったりするのと同じように、使いに
くいパーソナリティーが潜んでいるのでしょう。

まずは、得意の右手を意識して使ってみる。存分に右手の機能に
自信が持てるほどに。更に左手の存在を意識する。そして、両手
を使える事の素晴らしさを味わってみる。

なるほど、心の得手不得手も楽しみを持って、感じる事ができるよう
になってきた。自分にとても自信があるあなたも、自分が捉えた世界
には常に、同等の価値がある対極の世界が存在する事を知る事が
できるでしょう。

/山本 正樹(経営コンサルタント・株式会社 理想経営代表取締役)
20050511

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