目的
21世紀に入って、5回目の新年という事ですが、そろそろ21世紀だからといって、景気がすごく
良くなったり、国や世の中の誰かに頼っている時代ではなくなった事に気がついてる人、多いと
思うんだ。某首相や政府が悪いのではなくて、彼らを選んだ私達の考え方が間違ってた訳だ。
バブルの頃は、就職口もたくさんあった。土地を持っていれば、どんどん値上がりした。少々努
力すれば、仕事になったし食べていけた。国の仕組みの中で生活していれば、何とかなったっ
て訳なんだよ。もっと言い方を変えれば、何も考えずに目の前の事や、自分に都合のいい事
さえやっていても、中流意識で生活できてたという時代だったんだ。20世紀は。でも、今はその
頃と確実に変わった。前と同じように黙々と努力して、一生懸命やっているのに、給料は下がる、
信用できる人は少なくなる、変な事件は増える、税金等国民の経済的負担は増える、地球環境
もますます悪化し、食料や生活面に影響が出てきているってね。仮に、それぞれの原因を、給料
が下がる→会社のせい、信用できる人いない→お前のせい、変な事件多い→世の中のせい、税
金他経済的負担増→政府のせい、地球環境悪化→みんなのせいとしようか。じゃあ、このままで
それぞれの原因の対象者を追及できたとして、みんなが生きているうちに解決できるだろうか?
残念ながら、この状況は変わらないというより、加速する。嫌な時代だけど、最悪にならないと気
がつかないのかもしれない。つまり、人をあてにしている限り、辛くイライラしたおもしろくない人生
になってしまい、状況はどんどん悪くなる人生だ。そこで、賢い人は人を変えようとしないで、自分
を変える事に気がつき始めている。自分以外の人にはいくら言ったって、そんなに変わらないし、
下手すりゃ恨まれて、争い事に発展する時代だ。そんな事より、自分が自分を変えていけば、文
句も言われないし、微に入り細に入り自分をデザインできる。その上、人を当てにしないからスト
レスなんかない楽しい毎日だし、人の悪口を言わないで楽しそうにしてれば、みんなが協力してく
れるから、夢も実現してるんだね。そして、その自分を変える時、大事なことが「目的ある人生」
にしていくっていう事なんだ。やっと、この件に辿り着いたぁ、ふっ。この「目的」って言葉、みんな
よく聞くと思うけど、この意味を知っただけでも、生き方変わるかもしれないよ。そのくらい、知っ
ているのと知らないのとでは、生き方に180度違いが出てくる言葉なんだ。よく目標と同じように
捕らえている人が多いのだけれど、全く違うんだ。正反対といってもいいくらい。信じられる?
目的というのは、それを決めた時に、誰もが共感することをいうんだ。つまり、自分のためだけ
に決めた事は、目的ではなく「エゴ」っていう訳。何のために事に臨むかを決めた時、それを聞い
た人間全てが共感、つまり「なるほど」と思えるものでなければ、始めちゃダメって事だ。途中で
必ず失敗するから。じゃ、目的が共感するものなら、目標は何だろう。それは、競争するものなん
だね。共感と競争じゃ意味がまったく違う、って言った訳がわかったかな。それでもって、必ず物
事を始める時に、それを実現したいなら、この2つの「目的」と「目標」を決めて実施していかないと、
絶対うまくいかないって事なのだ。ちょっとした集まりでも使えるから、「今日の集まりの目的を決
めよう」と言った瞬間、尊敬のまなざしはもちろん、充実して実現可能な集まりになるから、嘘だと
思ってやってごらん。
/福井 聡(未来塾・ライトブレイン代表)
♪元旦の儀式 未空母方のおじーちゃんから受け継いでいて、小さい頃はこの御屠蘇を飲まないと、お年玉がもらえなかった。