Memories of 超可愛すぎるみゅ~ちゃん⑮
この籐のバスケットは、未空母より年上で、
アンティークの部類になるだろう。まさか
後に、みゅ~ちゃん専用のお籠になるとは
思わなんだ。サイズもピッタリで、まさに
うってつけ。
でも、ここに入れるまでが毎回ひと苦労。
みゅ~ちゃんは勘が鋭かったので、病院
に行くのが気配でわかってしまう。
バナナをあげても、警戒してテーブルの下
に隠れ、「みゅ~ちゃん、おいで~♪」と
優しく呼んでも、決して姿を見せない。
そんな時は、むんずと耳を捕まえて、だ捕
する。完璧な内弁慶のみゅ~ちゃんは、
アウェイの病院では超おとなしく、いつも
ブルブル震えていた。
お籠担当の私は、みゅ~ちゃんが乗り
物酔いしないよう、細心の注意を払って
運んで来たのに、帰宅するやいなや、
「よくもよくもあんな場所に連れて行っ
てくれたなーーー。絶対に許さーん!」
と言わんばかりに、私からのおやつを
全面拒否。
2.3キロもあるみゅ~ちゃんを運ぶのは、
結構な重労働なんだよ。私の方がおやつ
もらいたいぐらいなのにね。
籠の中にはタオルと一緒に、みゅ~ちゃん
の毛が落ちていたが、拾う事なく全て捨てた。
みゅ~ちゃんとの思い出は、写真だけでいい。