Memories of 超可愛すぎるみゅ~ちゃん⑯
4泊5日の緊急入院中、みゅ~ちゃんはずっと酸素室
の中に入れられていたが、利尿剤のおかげで、胸水
は減り、牧草や野菜などを食べていた。
乳腺癌だったため、腫瘍が肺に転移しても、高齢の
ため再手術はできない。担当医から、まだ元気な
うちに家に帰る事を勧められ、少しでも楽でいら
れるようにと、ペット専用の酸素機械をレンタル
した。こんなビジネスがあるんだね。
未空家の住むマンションでは、ペット禁止なので、
機械を搬入する際、住人にバレたら困ると業者さん
に話すと、可愛いキルティングのカバーに包んで、
持って来てくれた。まずは、この機械をセッティ
ングしない限り、みゅ~ちゃんを退院させられない。
マンションなので、モーター音が小さい方を選んだ
というが、結構大きくて耳障りだった。人間で言え
ば延命措置だが、最後の最後までみゅ~ちゃんに、
できる限りの事をしてあげたいという思いから、
一日中、酸素機械をつけっぱなしでスタンバイ。
よく「延命措置はしない」というが、いざその時
になったら、何とか助けてほしいと必死になる。
今回、私はみゅ~ちゃんを通して、延命措置と
いうものの線引きを、どこでするのかを突き
つけられた気がした。
もし、これが人間だったら? 未だ明確な答え
が出せないでいる。