非情のオブジェ

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20041205
デザイナーの友人に誘われ、東京国立近代美術館の工芸館で行われている「非情のオブジェ」を見に行った。

前夜の暴風雨に慄き、一時はどうなる事やらと思ったが、台風の後のまるで夏日より。うーん、やっぱツイて

るな。こりゃ、行けってこった(笑)。竹橋では半袖の人も多く、本当に気持ちがイイ。それにしても、なんて

きれいで澄んだ青空なんだろう! 真っ黄っ黄の銀杏とブルーの対比が見事で、思わず元気になってくる。

「ねぇねぇ、非情のオブジェって何?」「知らな~い」「非情って事は、容赦ないってコトなのかな」「さぁねぇ」

「非情って聞くとさぁ、どーしても天知茂の“非情のライセンス”を思い出しちゃうんだよね」「ハイ? どーして?

信じらんなーい」。テキスタイルやガラス、陶芸etc. ハイ???って思う物もあれば、おーーーーーーーっと

唸る物まで、様々なオブジェがある。コレのどこが非情なんですか(笑)。私にはよーわからん。作品を見て

て思うのは、明らかに日本人が作った物ってわかるんだよね。やっぱ繊細ってゆーんですか。今回のお気

には、鈴木真由美さんの陶芸作品。小さなフタ付きの壷や深めの小皿etc. 技法がおもしろく、あまりの細

かさに卒倒しそうになった。超ブッキーな私には神業としか思えない。どことなくオリエンタルの香りが漂い、

でもアジアのテイストも入っていて、華やかさにおいてはヨーロッパともいえる。うーむ、コスモポリタンな作

品が印象的だ。って、全然わからないっしょ(笑)。まだ若いんだろうなぁと思ったら、34歳だった。18歳から

始めて10年。28歳で、この技法を完成させたのか。「やっぱ、どの道も10年だよね」「それぐらいはかかる

でしょ」「太極拳は来年で10年になるけど、まだまだだなぁ。いずれこの技法も飽きがくると思うんだけど」

「でも、作ってる本人が変わっていくから、作品も変わっていくんだよね」「そうだね。同じ作品は2度と作れな

いし」。工芸館入口の本棚に、12/4(土)TV東京PM10:00~10:30「美の巨人たち」で見た、古賀春江の絵が

あった。EPSON提供のこの番組を、私は毎週楽しみにしている。そこで初めて、古賀春江が男性だという事

を知った。ずっと女性だと信じて疑わなかったから、どんな人物像か楽しみにしてたんだよね。大正時代の

画家で、日本のシュールレアリストの魁と言われた人だ。最後は神経を衰弱させ、重い病気にかかり、38歳

でこの世を去った。古賀春江の絵は、東京国立近代美術館に所蔵されてるんだよね。さぁ今月は、渋谷東急

Bunkamuraのベラルド・コレクション「流行するポップアート」展も待っている。今から楽しみ楽しみ~♪

♪今日のお初:上島珈琲店の和風きな粉プリン with 黒蜜&アイス黒糖ミルク in コレド日本橋 甘いよぉおいしいよぉ太るよぉ。

ナマ拳、その他のスケジュールはこちら

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