「酉の市」in 東京足立区花畑「大鷲神社」
キッカケはデザイナーの友人が、「こんなのあるんだけど、もし興味あれば行ってみない?」
と見せられた新聞の切り抜きだった。友人は指をケガして、厄祓いと言う。うーん、私も祓い
たくなってきた(笑)。酉の市は昔から知っていたが、行った事はない。現在、都内で10数ヶ所
の酉の市が開催されているが、足立区花畑の大鷲神社を「上酉」、千住にある勝専寺を「中酉」、
浅草の鷲神社を「下酉」と称しており、江戸時代から続いていた酉の市は、この3ヶ所だった。
明治時代になり、千住・勝専寺の酉の市が閉鎖され、花畑の大鷲神社と浅草の鷲神社とが、
唯一江戸時代から続く酉の市となった。浅草の鷲神社は、東側に新吉原という遊郭があり、
酉の市御例祭の日には、遊郭内が開放されたといわれ、地の利も加わり、最も有名な酉の
市として、現在に至っている。だが、どうせ行くなら発祥の地、上酉の大鷲神社に行こうじゃな
いかという事になり、竹の塚からバスに乗った。江戸時代、大鷲神社のある辺りは、豊かな
水田に恵まれ、秋に収穫を祝う祭りでは、酉の日に農具を売る市が立った。18世紀末頃、
江戸の商人達が、縁日の酉を“取る”という言葉にかけ、熊手を金銀を取り込む道具に見立て
て、商売繁盛の縁起物とした。これ以外にもお多福面、入船などの縁起物が露店で商われる。
「八人の頭になれる」との縁起から、八ツ頭という芋が売り出され、お酉様では必ず、熊手と
芋を買うものとされていたそうな。大鷲神社は浅草と違い、ジモティーの人しか来ないようで、
暗~い夜道を歩いていると、だんだん不安になってきた。「ねぇねぇ、ホントにやってんの?
ポスターとかも全然見ないよ」「うん、でもこの道で間違いない。もう少しなはず」。祭りの
お約束、ヤンキーっぽいグループが見えた。おーっと、目的地は近いぞ(笑)。かすかに縁日
の匂い、ソースの香りもしてきて、わたあめ袋を持った親子を発見! 人通りも増え、目の前
が急に明るくなる。ワーイワーイ、着いた着いた♪ 参道の両脇に屋台が並ぶ懐かしい風景は、
今も昔も変わらない。まさに♪ジャペーンの世界だ(笑)。お祭り大好きな私には、自然とパワ
ーがみなぎり、エネルギーが湧いてくる。金魚すくいならぬ、人形すくいだってさ。射的は健在
だよ。牛串1本500円? そりゃ高いな。タコ焼き屋が多すぎで、お面屋がない。来年の暦も売
ってるのね。お社は村の鎮守様って感じで、こじんまりとした雰囲気がイイなぁ。よくよく見れば、
ナマお囃子じゃないか。イマドキはどこもスピーカーだからね。Liveは貴重だよ。熊手は売約済
も多く、そのほとんどが企業だった。相変わらず縁起物は、見てるだけでワクワクしてくるね♪
右翼チック巫女未空、ニッポン人の血が騒ぐぜ(笑)。ちょっとイイなぁと思った物は、ほとんどが
15,000円以上。大きい熊手を買うと、お店の男衆が、「それでは、〇〇様の今後のますますの
ご発展を願って、いよーっ」て手を叩いて、締めをやってくれるんだよね。ミョ~に気持ちイイんだな、
コレが。つくづくニッポン人に生まれて良かったなぁと思った。やっぱ、大鷲神社で大正解!
すっかり厄祓いされましたとさ。めでたしめでたし♪