きりんが丘のココロ屋
福田素子作「きりんが丘のココロ屋」というコミックがあるそうだ。私は初めて
聞いたなぁ。いい感じの言葉があったりして、友人がちょっとハマっているという。
1. 瞬間、瞬間、「いちばん大切なもの、いちばん欲しいもの」を選んでいけば、
つねに望みのものが手に入っていくとは思えませんか?
2. 人って、誰でもそれぞれのオリジナルバッグを持っていると思うんですね。
人生を歩くのに必要なバッグです。その中に大事なものを詰めて歩くんですけど、
大きなバッグは、たくさん物が入る代わりに重たくて、小さいバッグは、軽くて動き
やすいけれど、入る物も少なくて。だから、自分のバッグの容量がわからないと、
詰め込みすぎたりして、困ってしまうわけです。
ふんふん、なるほど。私も自分のバッグの容量がわからないから、ガス欠を起こすんだ
ろうね。主人公は、元精神科医の住宅地の雑貨屋兼カフェのオーナー。住民達の悩み
をハーブティーと手作りのクッキーやマフィン何かでもてなしながら、聞いていくという
お話なんだって。この主人公自身、頑張りすぎて疲れ、友人のSOSを見逃して亡くして
しまった。自信をなくして、医師をやめたという設定らしい。バッグの話で、「数年前に
バッグをパンパンにして、重くて座り込んでしまったんで、荷物の整理なんてして、まぁ
こうしている事を選んだわけなんですけど」と説明している。私の心理を教えてくれた先生
の同業者は、クライアントが自殺したのをきっかけに、カウンセラーをやめたそうだ。以前、
師匠に話をした時「未空殿は、神になろうとしてるんじゃねーのか? 俺たちゃ、単なる
生身の人間なんだぜ。救えない奴は救えないのよ。だいたい全てを救おうなんて思う方が、
ゴーマンじゃねーのか? 常に目の前の人に対して、全身全霊を尽す。ただ、それだけ。
それしかできねぇんだから。なっ」と言われた事がある。クライアントに対しては、PCで
いえば全画面、消去、全画面、消去・・・ 全画面というのは、全身全霊という意味だろう。
終わったら、パッと閉じる。長く続けていくためには、この切り替えが大切なんだと教わった。
私は結構、引きずるタイプかもしれない。悶々と考えてしまう事もしばしば。「きりんが丘の
ココロ屋」っていう響きが好きだなぁ。今度、読んでみよ~っと♪
今日の図書券 「財政難を切り抜けるために、わずかながらのカンパです。私もズタボロなんだけど」というお手紙をくれたMさん、どうもありがとう!