水野源三さん
悲しみよ悲しみよ
本当にありがとう
お前が来なかったら
つよくなかったら
私は今どうなったのか
/水野 源三「悲しみよ」より
壮絶な人生だ! 9才の時、高熱のため脳性小児麻痺となり、
生涯言葉を話せなかった水野源三は、母親の掲げる五十音表
をまなざしで示して、詩を書き続けた。1984年永眠。詩集は
フォレスト・ブックより出版されている。昔は詩というものを
ほとんど読まなかった私だが、最近はとても惹かれるように
なり、作者についても調べるようになった。偏見かもしれないが、
障害者の方が作る詩は、グッと心に響くものが多い。有名どころ
だと、星野富弘さんか。身体の自由を奪われた人にとっては、
五体満足で、いつでもどこでも行きたい所に一人で行ける人は、
全てスゴい能力の持ち主だったりする。そこには、ゴーマンな私
が日頃すっかり忘れている視点や、ハッとさせられる感性がある。
樹木希林さんの片目失明のニュースはショックだった。私も網膜
が弱い体質だからだ(泣)。ある朝、起きたら突然失明してた
なんて、想像を絶する出来事であり、深い悲しみだ。とても他人事
には思えない。目を大切にしよう。1年に一度、定期的に眼科検診
に行こう。これは樹木希林さんを通して、天から届けられたメッセ
ージだと思う。いつどこで、何が起きるかわからない。今日の無事を、
五体満足な自分を、感謝して生かしたいと思う。
♪今日の懐メロ 平原綾香って知らなかったな。友人が送ってくれた「蘇州夜曲」のピアノは優しい音色だ。「美しいメロディは永遠です」by 山下達郎