ちょっとイイ話28
目標を設定して、しばらくの間は何としてもやり遂げようと、やる気に満ちているものです。
しかしながら、誰でも遅かれ早かれ、必ず壁に突き当たります。その壁は、自分自身の忍耐
力や努力、工夫を試されるものであったり、周囲を説得する必要がでてきたりと、色々な形で
立ちはだかってきます。人は、楽な方へと流されるものですから、「ただでさえ疲れているのに、
貴重な時間を割いて、ツラい思いをするくらいなら、目標なんて達成できなくてもいい」。
「自分にとって所詮、“夢”にすぎなかったんだ」等と理由をつけて、あきらめてしまいがち。
しかしながら、もしあなたがそう思ってしまったとしたら、それは自身を卑下してしまう事に
なります。あなたには、最初にこうありたいと強く思ったビジョンを達成する能力が、必ず
備わっているからです! ・・・かといって、ただ「あきらめないで」と言われても、説得力が
ありません。そこで、具体的な方法を提案します。1つは「進歩を見つける」という事です。
目標を達成するために、工夫と努力を重ねている中で、1週間前、1ヶ月前の自分よりも、
少しでも進歩している事がわかれば、励みになります。そのためには、まず1冊ノートを用意し、
今日一日で行った事や達成できた事、余裕があれば、その時の気持ちや感想も、書き留め
ておきましょう。1週間、1ヶ月経って読み返した時、必ず何らかの進歩が認められるはずです。
1年後に読み返した時は「前は、こんな事もできなくて、苦しんでいたのか」と笑ってしまう
かもしれません。また、そうした記録を続けて付ける事は、今後の計画を立てる際の、進度
の目安にもなりますし、目標に向かって、今どの地点にいるのか?を確認する事もできます。
私事になりますが、通訳養成学校にて修行中、そうした記録を毎日、簡単に付けていたので
すが、授業や仕事で失敗し、先生や上司に叱られて打ちひしがれた時に、過去の記録を読むと、
「前にできなかった事だって、今できるようになっているじゃないか?!」と元気が出てきて、
「今に見ていろ!」と奮起したものでした。次に、2つ目の方法です。通訳修行中、大きな
スランプに陥った時に、師匠からこんな言葉を頂きました。「どんな事でも、バケツに水を
注いでいくようなもの。始めは、水が溜まっていくのが、おもしろいようにわかるけれど、
バケツの上の方まで溜まっていくにつれて、それが感じられなくなる。水は着実に溜まって
いるのだけれど、それがおもしろくなくて、注ぐのを止めてしまうのは、今までがんばって
いたのに、もったいない事」。この言葉は効きました。的を得ている発想に、目の前が明るく
なったような気がしたものでした。「もう、これ以上はムリ。自分の能力を越えた事をやろう
としているのではないか?」と挫折しそうになった時、以上の発想法をスランプ脱出法の1つ
として、思い出してみて下さい!
♪今日のExcel添付ファイル 超頼りになる友人が作ってくれたシートはセル結合の嵐で、私にはムズカシすぎ。修正する度にドミノ倒しの緊張感(笑)