さぁ、キミもサラリーマン生活に終止符を打って、経営者になろうぜよ・・・?
本日のお話は、久しぶりに
「起業」についてのお話です。
さぁ、キミもサラリーマン生活に終止符を打って、経営者になろうぜよ!
(by 坂本 竜馬)
なーんて、甘い考え、持ってません?
「やっぱり会社のおかげです」
冒頭から私事で恐縮ですが・・・
最近では、本を書いたり、セミナーをしたりで、
おかげ様で、「竹内謙礼」という名前で、
コンサルタントとしてのお仕事を、たくさんもらうようになりました。
しかし、独立起業した当初は、
そりゃもう、ヒドイもんでしたよ。ええ。
自分では、楽天市場で賞を受賞したり、
有名な観光牧場で働いた実績なんかがあったりしたので、
「まぁ、経営コンサルタントとしてメシが食えるかなぁ」
ぐらいの甘い考えだったんですが、
6年も経った、今だから言えますが、
起業した当初は、ほとんど仕事らしい仕事なんかもらえませんでした。
つまり、自分が思っていたほど、
「自分」って凄くない事に、初めて起業して気がついたんですね。
自分が今まで活躍できたのは、会社のおかげ。
自分が今までお給料がもらえたのは、会社のおかげ。
自分にみんながいい顔してくれたのは、会社のおかげ。
多分、自分の実力なんて「1」ぐらいで、
残りの「9」ぐらいは、
全部、「会社」によって叩き出されていた数値だったんだと思います。
だから、会社を辞めてからの数ヶ月間は、
会社の有り難さが身に染みてわかりましたね~。
社長や同僚や後輩達に、本当に「ありがとう」って言いたくなるぐらい、
「会社あっての自分」を痛感しました。
まぁ、這いつくばって、泥水すすった立場だからこそ、
切実に言える事もあるんですが、
もし、このメルマガを読んでいる
いわゆる雇われの「サラリーマン」の方がいらっしゃったら、
もう少し、「社長」や「会社」に感謝してみるのもいいと思います。
「ふざけんじゃねーよ、残業ばかりさせやがってよー!」
「こんな給料でやってられっかよー!」
「とっととこんな会社辞めて、ビッグになってやるぜー!」
なーんて、思っている人もいるかもしれませんが、
世間がアナタに対する評価っていうのは、
思っている以上に、ずーーーーーーっと低いもんなんです。
どんなに営業の数字が良くて、
どんなに売上げを伸ばす事に貢献していたとしても、
会社の「仕組み」に対して、
人間一人の大きさなんて、ずーーーーっと、ちっぽけなもんなんです。
更に、「お金を稼ぐ」という事は、
アナタが思っている以上に、カンタンな事ではありません。
もし、お金を稼ぐ事が、とてもカンタンだったら、
今の景気はもっと良くなっているはずですからね。
泥棒だって、犯罪だってもっと少ないはずですよ。
「お金を稼ぐこと」が難しいからこそ、
「会社」っていうのは、カンタンに潰れてしまうんです。
少なくとも
「自分だけが特別にお金を稼ぐ能力が高い」という事は、
あんまり考えない方がいいと思います。
それに、ですね。
いくら転職しても、いくら会社の社長になっても、
仕事に対する「苦痛」というのは、そんなに変わらないもんです。
嫌な奴は、嫌な奴だし。
嫌な仕事は、嫌な仕事だし。
つまらない仕事は、つまらないし。
転職や起業を考える人は、
「この仕事を辞めれば、苦痛から逃れられる」と思うかもしれませんが、
案外、新しい仕事場では、また新しい仕事場での苦痛があって、
人生っていうのは、そう簡単には、
苦痛から逃れられない仕組みになっているもんなんです。
だから、もう少し、今の自分の能力というものに対して
冷静に判断してみて下さい。
「会社」や「社長」に感謝の気持ちを少し持つだけでも、
仕事は数倍、楽しくなると思いますよ。
そして、感謝していると、その先に初めて、自分の能力というものが見えてきて、
そこから自分の進むべき「転職」や「起業」という道が、
クッキリと見えてきますから。
だから、もう少し頑張れ! 全国のサラリーマン!
~編集後記~
ちょっと矛盾した事を言うかもしれませんが、
私は決して、起業や転職を否定している訳ではありません。
私なんか33歳で起業していますから、
知人には「よくそんなリスクを犯してまで独立したね~」
って感心されるんですが、
この場合の“リスク”って、決して“危険”って意味ではないんですね。
「リスク」とは、「未来への不確定要素」という意味であって、
良くもなるし、
悪くもなるし、
どちらの可能性も含んでいる事が「リスク」な訳です。
だから、会社に対して不満があったり、文句があるにも関わらず、
同じ会社にずっと居続けるのも、
これもある意味、「リスク」なんですね。
でも、
一つだけ確定して言える事は、
サラリーマンのうちに、いろいろ学んで、いろいろ経験しておく事は、
必ず人生に「プラス」になるという事です。
起業しようが、転職しようが、共通して言えるのは、
最後は「金を稼ぐ能力」が大切ですから。
/竹内 謙礼(コンサルタント)
メールマガジン「竹内謙礼の『ボカン』と売れるネット通信講座」より抜粋、引用
http://www.e-iroha.com