理由
23、24日に連続で仕事が入っていたにもかかわらず、暑さのせい(?)で断ってしまったのは、
千代ばあちゃんだったのか?! 7月に未空母方の祖父母のお墓参り&産土神社には行ったも
のの、新潟の未空父方のお墓参りに行けないのが気になっていた。そっか、家族揃ってゆっくりと
お墓参りをしてから、東京に帰りなさいって事だったんだね。やはり、それなりの意味があったんだ。
これで良かったんだと思う。千代ばあちゃんが倒れたのは13日。右の軽い脳溢血だったが、意識
もあり、東京から来た未空父&母に「ありがとう」と言っていたらしい。チューブも付けず、栄養剤
の点滴もせず、飲まず食わずで1週間。最後は蝋燭の火が消える如く、眠るように亡くなったそうだ。
これこそが尊厳死。千代ばあちゃんは11人兄弟の2番目。93才にもかかわらず、女学校時代はバス
ケットボールの選手で、これは死ぬまで自慢の種だった。結婚後は子供6人をもうけ、現在は孫16人、
ひ孫3人。親戚も多く、その全員が一堂に会したのは初めてだった。まさに人徳だろうなぁ。お坊
さんから「生前の行いを考えると、この方は一直線に極楽に行くでしょう」と言われ、みんな納得
していた。病院の床に寝泊りし、今まで何人の親戚を見送ったのだろう? 本当に一族のために、
身を削って精神誠意を尽してきた人だ。未空家が丈夫でいられるのは、この千代ばあちゃんのDNA
のおかげだと思っている。千代ばあちゃんのように、子や孫に囲まれ、自宅で看取られる死は、
もう田舎でも珍しいらしい。ほとんどの老人は、病院の白い壁を見ながら、最期の時を迎える。
医者や葬儀屋など、周りにいた人が口を揃えて、「幸せな方ですね」と言っていたのが印象的だ。
生と死、家族、結婚、夫婦、子供、血縁、お葬式、風習、喪主etc. 色んな事を考えさせられた。
私の最後の祖母だった千代ばあちゃん。明治生まれで、全ての戦争を体験した千代ばあちゃん。
楽しい思い出をどうもありがとう! 私が今まで以上に、楽しく生きていく事が最大の供養だね。
♪今回の勘弁してよぉ♪ お昼も食べずに飛ばして、新潟から東京まで高速で2時間半。練馬の出口から、未空弟1号夫婦の住む綱島まで2時間半。