鏡
街角に評判の占い師がいた。人々は事あるごとに占い師を訪ねて、未来をかけた。
ある人は恋を占ってもらい、幸運を手にした。ある人は進路を占ってもらい、首を
横に振られた。ある時、占い師は忽然と姿を消した。頼りにしていた人々は、慌て
ふためいた。「私が姿を消したら、この箱の中を見るように」という占い師の言葉
を誰かが思い出した。箱の中には、小さな紙切れが残されていて、こう書いてあった。
「私は、微笑む人には幸運を。悲しい顔の人には、ツキのなさを語っただけだよ。
占い師はお前達だったのさ」 私はまた、別の土地へ行く。私は笑顔の種蒔き人。
/板垣 真理子「笑ってる?」より
♪今日のいいコト♪ ヨモギ蒸しは効くやねぇ。やっぱ風呂上がりはフルーツ牛乳だぁ(笑)
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