おおきな木
突然、絵本をプレゼントされた。私は「持ってるなら貸して」と言っただけなのに・・・
喘息で体調を崩し、点滴をしたというのに、そんな中、わざわざ買いに行ってくれた
んだろうか? 彼女の優しい心遣いが、本当にうれしかった(号泣)。もらった絵本
のタイトルが「おおきな木(篠崎書林刊)」。1964年アメリカ初版、1973年フランス
初版、1976年日本初版で、帯には「語り継ぎたい、絵本を超えた絵本」と書いてある。
作者は詩人、児童文学作家、漫画家、歌手、演奏家、作曲家と多岐にわたる才能を
持つシェル・シルヴァスタイン。シカゴで生まれ、中西部の小さな町で育った少年の頃、
野球のスタープレーヤーになって、女の子にモテるのが夢だった。「しかし、野球はダメ。
ダンスもダメで、女の子にはモテずじまい。それで絵を描き、音楽を作り、本を書くよう
になった」と自ら告白している。素直な人だ(笑)。ブルージーンスをはき、大きなカウボ
ーイハットをかぶり、町から町へと漂い歩く、肉付きの良い髭づらの男。それが40代に
入ったシェル・シルヴァスタインの現在の姿だそうだ。確かにかなりの怖モテである(笑)。
原題は「The Giving Tree(与える木)」。「与える」は、うれしい。全部あげて、うれしい。
・・・だけど、それはほんとかな?と問いかける。うれしい心は、大きい心。おおきな
おおきな木のおはなし。私は初めて読んだ絵本だった。読んでいて、とても切ない。
人間って傲慢だ。でも、気持ちはよくわかる。私もただの人間だから。美老庵・師匠
曰く、中国の哲学思想である五行、木・火・土・金・水で言えば、私は「木」に属して
いる。思い起こせば、昔っから巨木が大好きだった。きっと友達なんだよね。だから
「おおきな木」のプレゼントはとってもうれしかったの。私の大切な宝物にするね。多謝!
♪今日のBGM♪ サンタナのNewアルバム「シャーマン」を買ってしまった。イイんだよ、コレが(泣)