スキル
ある議員が、故田中角栄首相に「お葬式の香典はいくらぐらいが良いか?」と聞いたところ、
「俺は人の何倍もお香典を出す」と答えたそうだ。みんなが香典に相場の3万円を包んだら、
相手は何も覚えてはくれないだろう。その3万円は死んでいる。黙って30万円出せば、お金が
俄然生きてくる。27万円を捨てた事になるかもしれないが、100%死んでいる3万円よりは、
将来に可能性のある方が良いというのが、田中角栄の考え方だそうだ。お金というと、投資
とか貯蓄といった事を考えがちになるが、こういったお金のスキルもあるんだなぁ。角栄さん
がある人に100万円を貸す時、すでに引き出しの中には、100万円あるにも関わらず、まず
その場で70万円を渡し、「明日まで待ってくれ」と言った。そして、翌日の夜中12時ギリギリに、
残りの30万円をわざわざ届けに行ったというエピソードがある。未空父が新潟出身で、角栄
さんのファンであり、本をいっぱい持ってるので、よく話を聞いた。新潟の人にとっては、雪深い
北国に、新幹線を通してくれた大恩人なのだ。未だにお年寄りが、選挙で「田中角栄」と投票
用紙に書くという。離れ離れに暮らさなければならない出稼ぎは、本人にとっても、残された
家族にとっても、それだけつらい現実だった。それを肌身で感じてる人だからこそ、お金に
関するスキルも身に付いていったのだろう。貧乏をした事のない人ほど、貧乏を軽く考える。
決してきれい事ではないのだ。スキルにも様々な種類がある。生きたスキルを身につけたい。
♪今日の宣言♪ 太極拳のS先生が、自らの特性を生かすためにも、ボッと火を噴くゴジラになる
と言った。私も小ゴジラぐらいならなれるかな(笑)。魂に見合った体作りが課題だ。