萩
TVで奈良にある百轟(びゃくごう)寺が出ていた。知らなかったのだが、萩の名所だそうだ。
今から10年以上前、新薬師寺の「十二神将」と長谷寺の「十一面観音」が見たくて、一人旅に
出かけた。そのちょっと前に、比叡山で一人旅をしていた女子大生が殺され、当時付き合って
いた彼氏の猛反対にあい、大ゲンカしたのをよく覚えている(笑)。それだけ心配してくれたん
だよね。心配かけてスミマセン。今となってはありがたいかな。非常謝謝。百轟とは、仏像の額
にあるホクロのようなもので、その名前に惹かれ、この寺を訪ねた。古い土壁を何度も曲がり、
辿り着いた百轟寺は、かなりマイナーな寺で、人影もまばらだった。階段ですれ違った金髪の
ヨーロピアン(だと思うな)女性に、ニッコリされたのが印象的だった。かなりの通だよなぁ(笑)。
私が奈良を訪れたのは極寒の2月。萩はおろか、花が咲いていた記憶がほとんどない。萩の花
は咲くとは言わず、「こぼれる」と言うそうだ。何て美しい表現なんだろう! 例の如く、右翼チック
炸裂で(笑)、日本語の美しさ、奥深さに感動してしまった。こぼれると聞けば、水がこぼれるくらい
の発想しかできなかった私。あまりに貧相だよね。感性が磨耗されていると痛感。情けない限りだ。
ヤバイな、こりゃ(泣)。今度は、萩の花がこぼれる季節に、再び奈良を再び訪ねてみようと思う。
♪今日の不思議♪ 龍が頭から離れない。龍は流に通ず。やはり泰山から、流れが変わってきてるのか?