志村けん
最近、注目している人に、志村けんがいる。本屋で何気に、「志村流」というエッセイを読んでみた。
彼の目指す人間は、「常識人の変人」だそうだ。きちんと常識を守りながら、自らの個性が光る変人
という意味であり、とても共感できる。喜劇の世界の人は、笑いを誘えば誘うほど、孤独の漂う人が
いる。チャップリンや志村けんは、その部類だと思う。“NHKのトーク番組に彼が出演していた時の話。
「8時だよ全員集合」が爆発的な人気番組だった頃、志村けんは付き人だった。年令は24才。日給では
ない、月の給料が5000円。それじゃあ、食えない。ドリフのメンバーが食べ残したラーメンをかき集め
て食べていたそうな(泣)。靴も買えなかった。小道具のワラジをもらって履いた。それでもすぐに擦り
切れる。仕方がないから、裸足で電車に乗って、仕事場に通った。荒井注(This is a penや、何だバカ
ヤローが懐かしい(笑))の後、正式にドリフのメンバーになった。でも、客は志村を全然笑ってくれない。
がんばれば、がんばるほど、客が引いてる気配を全身で感じた(泣)。荒井注の抜けた穴は、とてつも
なく大きかった。収録が終わり、皆で打ち上げに行く。飲んで、飲んで、飲みまくって、家に帰るのは
朝4時。そこから、ネタを考えた。人が遊んでいる時には、自分も遊ぶ。人が寝ている時に、自分は仕事
をする。人と同じ事をやっていたら、ダメなんだ。司会者が志村けんに言う。「大変なご苦労だったん
ですね」「でも、一番楽しかった!」志村けんは笑っている。楽しかったという言葉は、ウソじゃないだ
ろうね。ただ、楽しかった事の、100倍はツラかったに違いない。でもね、人間は顔晴っていると、その
ツラかった事が、楽しかった事に変わる瞬間があるんだよね。その瞬間って? 多分それは、昔のツラ
くてカッコ悪い話を、初めて誰かに話ができた時。それから、カッコ悪い話を「ウンウン」と頷いて聞いて
くれる人ができた時だよね”っていうメルマガが届いた(笑)。やっぱ、志村けんはタダ者じゃなかったんだな。
私の眼力に狂いはなかったと、一人ほくそえんでしまった。これからも要チェックなお笑い界のけんサンだ(笑)
♪今日のいいコト♪ 緊急に会いたいMailが届いていた。私でよければ、いつでもどうぞ。今年初の再会かも?