憂国
ようやく難民キャンプ生活を脱出し、この暑い最中、今度は瓦礫の山(=私物)との大いなる戦い
が始まった。最高司令官は、お片付け隊長の名をほしいままにしている未空母。本日の炊事係は
未空父。私は4等兵だ(泣)。隊長からのご命令は、とにかく「本を片づけろ」。それもそのはず、
とにかく凄まじい量なのだ。今回は1/3を古本屋に売るつもりで、任務にあたった(笑)。まずは
文庫本の束から、一冊一冊丹念にチェ~ック。この溜めこんだ本は、まさに私のこれまでの歴史を
如実に物語っている。えっ? こんな作家の、こんな作品を上下巻読んでたワケ(泣)? オイオイ、
こんな本、わざわざ買ってんなよぉ。あっ、元彼が最後にくれた本だetc. あまりの懐かしさに、
思い出が走馬灯の如く・・・(笑)。それにしても、推理小説、文学、雑学、エッセイ、ルポ等、昔の
私の方が、バラエティ豊かな読書Lifeを送っていたようだ。今はかなり偏ってるもんなぁ。うーむ。
高校時代に友人からの薦めもあって、日本文学に目覚め、太宰、三島、坂口なんかを片っ端から、
読み漁った。新潮文庫「花ざかりの森・憂国(自選短編集)」をペラペラめくり始めた時、とうとう
止まらなくなってしまった。「憂国」を読み返す。私が最も三島らしいと思う作品だ。映画化されたが、
あの武山信二中尉&麗子夫妻を映像化できるワケないでしょ? 到底、見る気にはなれない。
それにしても三島の文章って、どこまでもスゴいな。私は一生かかっても、あんな文章は書けない
←オイオイ、比べるなよぉ(笑)。何だか久々に、日本文学が読みたくなってきた。やっぱ、三島は
取っとかなきゃ。本の山に囲まれて、こんなに熱心に本を読んだのは、何年ぶりだろ? 今の私
にとって、超ゼータクな時間だよ。心が落ち着いてくるのがわかる。ひたすら本を読む夏休み
ってのもイイね♪
♪今日のいいコト♪ 昼は、ながらではない読書を楽しみ、夜は闇を見つめながら、雷を楽しむ。これまた楽しからずや。